猿知恵(さるぢえ)
知人や友人の中に、気は利くんだけど、ちょっと考えが浅いなーと感じるような人はいませんか?勢いや行動力はあるけど、それがすぐに行き詰まってしまったり、失敗してるような人はいませんか?そうした人を指して、『猿知恵』と言うことがあります。この言葉に関して、意味や用法を解説していきます。
猿知恵の意味とは
猿知恵という言葉は、思慮の足りない人を指します。気は利くけど、考えが足らずに失敗するなど、まさしく猿知恵と呼ぶ状況になります。
猿知恵の由来
この言葉は、中国の言葉が元になっていると言われています。ある島に500匹の猿が住んでいて、ある時その内の1匹が海を見てあの先にはもっと素晴らしい場所があると思い、海に出たが帰ってきませんでした。しかし、帰ってこなかったことから、他の猿は素晴らしい場所があって帰ってこないものだと思い、残りの猿も海に出た結果、500匹の猿全てが消えてしまいました。この話の教訓は、思い込みや妄想で物事を判断してはいけないというもので、ここから猿知恵という言葉が来ていると言われています。
猿知恵の文章・例文
例文1.彼はとても気が利くんだが、猿知恵だからミスが多い
例文2.彼の考えは誰にでも簡単に見透かされているから、所詮、猿知恵だ
例文3.この間提案した考えは猿知恵だと却下されたから、今度は同じことを言われないようにしよう
例文4.会社の考えは、表面上の問題解決にしかならないから、猿知恵もいいとこだ
例文5.その場しのぎの猿知恵なんて意味がない
考えが浅いことや、思慮が欠けていることに対して、使います。次に実際に会話の中で例を挙げてみます。
- [adsmiddle_left]
- [adsmiddle_right]
猿知恵の会話例
-
頼んでおいた資料は間に合った?
-
なんとか間に合いました。
ギリギリでいいと思って、朝までかかっちゃいましたけど。 -
1ヶ月前から言ってあったんだから、もっと余裕を持ってやらないとダメだよ
そういうのを猿知恵って言うんだよ。 -
すみません。次からは気をつけます。
実際に会話の中でも用いると、他者を戒めるような使い方が多くなるかもしれないですね。
猿知恵の類義語
猿知恵に近い言葉としては、「浅知恵」や「子供騙し」と言ったような言葉があります。
猿知恵まとめ
実際に猿知恵だと、自身にとってマイナスになることが多いです。直接的なミスだけでなく、他者からの評価も下がることになるので、猿知恵な考えにならないように気をつけたほうが色々とメリットは大きいです。