玉石混淆(ぎょくせきこんこう)
「玉石混淆」とは、良くも悪くも”一緒くた”という感覚で使われる言葉ですよね。例えるならバイキングなどで目玉料理と不人気料理が同列で並んでいる感じでしょうか? 何かと他の四字熟語と誤解される事も多いですが、正しくは「玉石混淆」ですのでこの機会に正確に覚えて下さい。
玉石混淆の意味とは
「玉石混淆」の意味は以下の通りとなります。
(1)価値ある物と無価値な物が混ざっている状態。優れた物と劣っている物が混ざっている。
(2)良い物も悪い物も関係なく一緒になっている。
(3)賢者と愚か者。優秀と平凡や劣等など。
(3)別表記「玉石混交」。
「玉石混淆」は、「珠玉混合」や「玉石混合」と誤解をしがちですがそれは誤りです。「玉石」は宝石と石、「混淆」には混ざるという意味があるので、二つを合わせて上記のような意味となります。しかし、これ以上の解釈が難しい言葉でもあり、良い物も悪い物も分け隔てなく隣合わせとも取れますが、良い物と悪い物が混ざっている中から何を選ぶやどちらが良いのかとも鑑みれます。穿った見方で現代流に解釈するなら「玉石混淆」は、良い物の隣に悪い物があり、それが引き立て役となるとする表現です。皮肉や嫌味めいた時にも多く使われるので、それを念頭に入れると悪い物があるのも良しとするより、渋々納得しているような解釈が正しいのではないでしょうか。
玉石混淆の由来
「玉石混淆」の由来は、中国戦国時代の道教研究家・著述家の葛洪による著書「抱朴子」の外篇・尚博にある一文となります。
玉石混淆の文章・例文
例文1.時代は年々変化しますます玉石混淆となっていき、良い事や悪い事、嬉しい事と悲しい事が起こっている。
例文2.人気のバイキングが売りのレストランに来たが、料理はあまりにも玉石混淆で美味しい料理とそれ以外で落差が激しい。
例文3.プロ野球の世界ほど玉石混淆はなく、超一流選手とそれ以外の選手が同じチームで試合や練習を共にするが、年俸や待遇は月とスッポンだ。
例文4.有名な駅前の進学塾に通ったら、玉石混淆な生徒の集まりでそのレベルの差に驚いた。
例文5.商店街が年末になるとくじ引きを行うが、賞品の差は歴然でここにも玉石混淆があると実感する。
「玉石混淆」は良いものと悪いものを同列で語る際に用いるので、その様な例文です。
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玉石混淆の会話例
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遊園地に遊びに行った感想を訊かせて!
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楽しかったよ…でもねー!
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どうしたの? 面白くなかった?
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そんな事はないよ。良かったけど、不満があったのも事実だよ。だって、面白いアトラクションと退屈なものの差が激しいし、レストランでの食事は高いし、まるで玉石混淆だと何度も思っちゃったよ。
女性が遊園地に行ったが、不満も多く「玉石混淆」と感じた会話です。
玉石混淆の類義語
「玉石混淆」の類義語には、「玉石同架」「玉石雑糅」などの言葉が挙げられます。
玉石混淆まとめ
「玉石混淆」は、元々は宝石と石が混ざっているという事を由来にしているので、そこから良い物と悪い物が混ざっている状態、賢者と愚か者などの意味や解釈ができる四字熟語です。今では、良い物も悪い物も隣合わせにある状態、全部が良い物だけではない時などに使われる言葉となっています。