「玩弄」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説！

玩弄(がんろう)

｢玩弄｣とは｢まるで弄ぶように相手を揶揄い、見下してなぶり者にする事｣です。一般的には｢揶揄｣や｢見下す｣とする事が多くなりますが、ほぼ同じ意味の｢玩弄｣を使う場合もあります。これは｢弄ぶ｣を強調したい際に使われ、ある種の性格悪さや陰湿さなどをイメージしてしまいます。

玩弄の意味とは

｢玩弄｣の意味は以下の通りとなります。
　(1)遊び道具として弄ぶ。
　(2)相手を見下し、揶揄ったり苦しめてなぶり者にする事。
”玩”は｢弄ぶ｣｢慰みものにする｣｢味わう｣、”弄”は｢弄ぶ｣｢弄る｣｢侮る｣｢戯れる｣で、｢弄ぶ｣を繰り返して強調したのが｢玩弄｣です。｢弄ぶ｣は｢手に持って遊ぶ｣｢人の慰みとして愛する｣｢好き勝手に扱う｣｢人を慰みものにする｣となる事からその人を下に扱って見下すのが｢玩弄｣で、要するに得意気になって相手に不快な事を言って揶揄ったりワザと怒らせるなどの行為をして喜ぶ事です。｢イジる｣に｢イジメ｣や｢揶揄｣なども近い意味ですが、これらの堅苦しい表現が｢玩弄｣となっています。手にして遊ぶや玩具的な事からも、少々陰湿でいつまでも相手を弄ぶ性格の悪さが感じられます。

玩弄の由来

｢玩弄｣の由来は古代中国･後漢時代の思想家･王充の著書｢論衡｣の｢案書｣となります。

玩弄の文章・例文

例文1.またもや上司が同僚への過度なハラスメント発言をしたが、旧態依然な上に地場の同族企業なので全く問題にもならず、大人しい性格だとターゲットにされて徹底的に玩弄にされてしまう。
例文2.宙を舞う塵や埃のように、玩弄やイジりがどんなに問題になったとしても人間同士が社会生活を送っているかぎり決して無くなる事はない。
例文3.何の才能もない者が単にお笑い事務所に所属しただけで、低レベルな言葉遊びで玩弄をしてはいい気になってこの世の全てを手にした顔をするのだから、それはテレビ離れも加速する訳だし、YouTubeを眺めている方が幾分マシでもある。
例文4.我が家の愛犬は人の心が理解できるのか、私が少しでも玩弄するような態度をとるとワンワンと吠えまくり、餌を与えても一向に鳴き止まない。
例文5.庶民を玩弄するチャンピオン達が大企業の社長や政治家に御用聞きのマスコミやコメンテーターとすれば全てが納得いくが、いつまでも王座でふんぞり返っていると手痛いしっぱ返しが待っているだろう。
｢玩弄｣を使った例文となります。

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玩弄の会話例

• 

  今日から先輩と組んで仕事なんだけど、もう憂鬱で…。
• 

  そんなに大変な仕事なんだ！
• 

  仕事内容というよりも、その人が性格が悪くてね。俺がミスすると、もう見下す態度が凄すぎて、心の底から性格が捻じれていると思うよ。
• 

  そんなに不満があるならガツンと、｢玩弄するのは止めろ！｣って言ってやりなさいよ。

職場の先輩に不満がある男性が弱音を吐く内容です。

玩弄の類義語

｢玩弄｣の類義語には｢冷やかす｣｢茶化す｣｢揶揄｣｢野次る｣｢嘲弄｣｢愚弄｣｢嘲る｣などの言葉が挙げられます。

玩弄の対義語

｢玩弄｣の対義語には｢見上げる｣｢敬う｣｢尊ぶ｣｢崇敬｣｢崇める｣｢畏敬｣などの言葉が挙げられます。

玩弄まとめ

相手を見下し弄んだり、なぶり者にするのが｢玩弄｣です。立場が下の者を揶揄い茶化すといったイジる事ですが、相手の心などを無視して己の発散を最優先にするあまり好き勝手に小馬鹿にして楽しむ陰湿さがあります。