「理非曲直」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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理非曲直(りひきょくちょく)

「理非曲直」とは「道理や道徳的に正しい事と間違っている事」です。一見すると難しい表現ですが、要するに「是非の判断」をどうするのかという言葉です。是非をきちんと判断する時もあれば、是非を無視したり有耶無耶で一方的に決まってしまう時もありますよね。そんな出来事をより強調しているのが「理非曲直」なのです。それでは解説に入らせて頂きます。

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理非曲直の意味とは

「理非曲直」の意味は以下の通りとなります。
(1)道理に適った事と道理に合わない事。
(2)不正や間違いと正しい事や正解。
(3)物事の是非。
”理非”は「道理に適っている事と外れている事」「是非」「良否」、”曲直”は「形や線が曲がっている事と真っすぐな事」「不正と正当」で、物事の是非や善悪といった意味合いの言葉を繰り返して強調しているのが「理非曲直」です。何かしらの問題点や腑に落ちない点をハッキリさせる際や、客観的に物事を判断する際などに使います。よって、似たような意味は多数あり「賛否」「否応」「賛成反対」「可否」、四字熟語なら「是是非非」「是非曲直」などで、これらは良し悪しや善悪や肯定否定という相反する意味を持つ言葉です。使い方としては、「理非曲直を正す」「理非曲直を糾(ただ)す」「理非曲直を問わず」などが有名な形です。

理非曲直の由来

「理非曲直」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては福沢諭吉の著書「学問のすすめ」(1872年〜76年)などに文言が記されています。補足として、”理非”は中国語の”是非”の事で元々は「是非曲直」ですが、それが変化して「理非曲直」となりました。よって同じ意味であり、日本では現在でも両方使われますが、「理非曲直」の方が好まれているようです。

理非曲直の文章・例文

例文1.父は感情に任せて行動するタイプだが、母親は理非曲直を明らかにする性格なので、そんな真逆な二人だから相性が良いのだろう。
例文2.否応なしに理非曲直もさておき自分を犯人扱いした担任教師が許せず、そこから怨みを募らせ不登校になり、大人になったら本当にコソ泥になってしまった。
例文3.裁判官や検察に理非曲直を正すように求めるのは非常に難しく、なぜなら法律や常識や道徳よりも前例主義による過去の判決結果が全ての答えだからである。
例文4.教師や医者は若い頃から”先生”と呼ばれ知らずに思い上がるから、理非曲直などは問わず自分が絶対正義だと思い込みろくでもない犯罪を起こすとしか思えない。
例文5.世の中は理非曲直が不思議なバランスで成り立っているが、最後には不正も正当であると評価される気がしてならない。
現在の社会事情を鑑みて「理非曲直」を使った例文です。

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理非曲直の会話例

  • 日本は将来的にはアメリカと中国のどちらに付くべきだと思う?

  • それはアメリカでしょう。え、あなたは違う考えなの?

  • いや俺もアメリカだよ。アメリカ万歳の米国第一主義だけど、これまでの常識から理非曲直を問わず決めるのはどうなのかなーと思って。

  • そうね。欧米が絶対正義とするのもちょっと違和感があるわよね。でも中国は社会主義だから、せめて民主主義にならないと議論の余地はないんじゃない?

日本は米中のどちらに歩調を合わすべきなのかという夫婦の会話です。

理非曲直の類義語

「理非曲直」の類義語には、「是非善悪」「是々非々主義」「良し悪し」「良不良」「善悪」「正邪」「可不可」などの言葉が挙げられます。

理非曲直の対義語

「理非曲直」の対義語には、「なるべく」「出来る」「邪正一如」「玉石同砕」などの言葉が挙げられます。

理非曲直まとめ

「理非曲直」は道理に合っている事と外れた事、又は不正と正当という意味になります。”理非”と”曲直”はそれぞれ相反する意味を持ち、それを繰り返す事で道理の良し悪しを強調しています。

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