「生さぬ仲」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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生さぬ仲(なさぬなか)

「生さぬ仲」とは「血のつながっていない親子関係」を表す言葉です。養子として生みの親ではない家庭で育ったり、小さい時に両親が亡くなり仕方がなく別の人に育てられたり、場合によっては親の暴力によって別の家庭に行ったりします。親子というものは必ずしも血がつながっているものではなく、家庭によってさまざまな形があります。今回はそんな形の一つである「生さぬ仲」を解説していきます。

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生さぬ仲の意味とは

「生さぬ仲」の意味は以下の通りです。
(1)血のつながっていない親子関係
(2)柳川春葉著書の同名の小説または映画
(3)実の親子のような様な関係
養子であったり再婚をしたことによって誕生した血のつながっていない親子関係を表す言葉です。もともとは血のつながっていない母親とその子供を表すことが一般的でしたが、近年は父母関係なく使われています。結婚などによって相手側の両親と血のつながっていない義理の父母の関係になることがありますが、この場合には「生さぬ仲」とは言わないことが一般的です。また、江戸時代は不妊治療が確立しておらず、子供を授かれない家庭は家系を存続するために養子を迎え入れることが多かったです。
血のつながっていない親子を家族ではないと批判する人もいますが、血がつながっていても子供を虐待する親はいますし、血がつながっていない親子だとしても固いきずなで結ばれている親子もいます。
近年は叶わぬ恋を意味する「ならぬ恋」「なさぬ恋」などと混同して「生さぬ仲」を男女の関係で使うことがありますがこれは誤った使い方です。

生さぬ仲の由来

「生さぬ仲」の由来は、子供を産むことを表す「生す」の否定である「生さぬ」と人とひとの間柄を表す「仲」からです。使われ始めた時期は不明ですが、1913年に柳川春葉の同名の小説が舞台化されたことをきっかけにこの言葉が広まりました。
この作品では「親子であるということは必ずしも血がつながっていなければいけないのか」と疑問を投げかけてくれる作品です。

生さぬ仲の文章・例文

例文1.生さぬ仲ではあったが、どの親子よりも固いきずなで結ばれている。
例文2.生さぬ仲ではあるが、自分のことを一番に考えてくれる母親である。
例文3.20歳になったときに両親から生さぬ仲であることを告げられたが、そこまで動揺することはなかった。
例文4.生さぬ仲は本当の母親が継母を慕っている子供を取り戻そうとする葛藤を描いた小説だ。
例文5.母親は昔からこうのとりが私を運んできたと言っていたが、生さぬ仲とわかった瞬間になんとなく意味が理解できた。
「生さぬ仲」を使った例文です。

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生さぬ仲の会話例

  • 実はこの前、両親から急に俺は本当の親ではないことを告げられたんだよね。

  • それは、衝撃的よね。大丈夫だった?

  • 今更だからなんとも思わないけど少し複雑な気分。

  • でも、プライベートジェットを持っているような家に養子にいけたなんてすごくラッキーよね。

生さぬ仲の類義語

「生さぬ仲」の類義語にはありませんが、関連する言葉に「養子」「継母」「継父」などの言葉が挙げられます。

生さぬ仲の対義語

「生さぬ仲」の対義語には、「実子」「実の親子」などの言葉が挙げられます。

生さぬ仲のまとめ

最近では「親ガチャ」といった言葉がはやったように子供は親を選ぶことができません。そのため、必ずしも自分のことを大切に育ててくれる人が親になってくれるわけではありません。さまざまな価値観の人がいる社会では仕方がない部分ではありますが、どんな親の元に生まれたとしても幸せに暮らしていける社会にしていくことが大切です。

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