畏怖嫌厭(いふけんえん)
「負の感情」を表す言葉はたくさんありますが、皆さんはどのような表現をよく使いますか。会話の中であえて難しい言葉を使ってしまうと、コミュニケーションに支障をきたしてしまいます。しかし、文章の中で上手く活用できると、「メリハリ」が出てまた少し違った印象も与えることができます。そこで今回は「畏怖嫌厭」という、「負の感情」を表す言葉について詳しく解説していきたいと思います。
畏怖嫌厭の意味とは
「畏怖嫌厭」は、特定の物事を恐れ、嫌がることを意味します。一般的にあまり使われる言葉ではありませんが、かの有名な『山月記』の中で「畏怖嫌厭の情を起させる」という表現が出てきています。この言葉自体の意味は分からなくても、それぞれの文字から何となくはどのような感情なのか想像することができますよね。誰にでも分かる言葉で書くことも大切ですが、ストーリーの中では雰囲気や空気感までも伝えることが重要ですので、こういった表現を使うのも良いかと思います。
畏怖嫌厭の由来
「畏怖」には、大いに恐れることという意味があります。そして「嫌厭」にはきらい、いやがるという意味があります。この二つを合わせて、「畏怖嫌厭」という言葉が生まれました。
畏怖嫌厭の文章・例文
例文1.彼の言葉は、彼女に畏怖嫌厭の情を起させた。
例文2.畏怖嫌厭する相手から連絡がきた。
例文3.彼女の畏怖嫌厭の情は拭いきれなかった。
例文4.彼はあまりに厳しかったので、周囲から畏怖嫌厭されていた。
例文5.畏怖嫌厭しつつも、適度な距離感で付き合う。
はじめは畏怖嫌厭していた人も、あえて一度深く関わってみると良い人だったってこともありますよね。
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畏怖嫌厭の会話例
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次は物理の授業か。ただでさえ物理は苦手なのに、先生もあまり性格が合わないんだよね。
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私もよ。というかクラスのほとんどの人が畏怖嫌厭していると思うよ。
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あの先生は厳しすぎるんだよ。
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常に不機嫌だし、毎回夏休みかと思うくらい宿題を出してくるよね。
畏怖嫌厭する先生の授業の時はやけにクラスが一致団結しますよね。
畏怖嫌厭の類義語
「畏怖嫌厭」の類義語には、「毛嫌い」や「唾棄」などが挙げられます。
畏怖嫌厭まとめ
今回は、恐れ嫌がることを表す「畏怖嫌厭」という言葉について解説しました。誰にでも「畏怖嫌厭」する相手はいるかと思います。そんな人でも、実は自己表現が苦手で、一度深く関わってみたら意外と気が合うなんてこともあるかもしれません。今までとは少し違ったタイプの人間と付き合うことで、自分の中にも何か発見が見つかるかもしれませんよ。