白妙(しろたえ/しらたえ)
「白妙」とは「植物の皮繊維から作った白布から高級な白布や美しい白色」です。白色とは清潔・純粋・真面目といったイメージがありますが、これはおそらく昔も同様だったと思います。そして高級感や特別感もあったので「白妙」として、和服などで用いる表現になったのではないでしょうか?
白妙の意味とは
「白妙」の意味は以下の通りとなります。
(1)落葉高木の梶の木などの皮繊維で織った白い布の事。
(2)植物から織った白布が転じて、白・白色・美しい白色の事。
(3)常緑低木であるツツジ科オオムラサキツツジの枝変わり品種となる植物の名称。
(4)「白栲」も同義。
「白妙」は基本的には「しろたえ」と読みますが、「しらたえ」と読む事もあります。意味は上記の通り、梶の木などの皮繊維で織った白布であり、そこから単に白色や特別に美しい白色といった使われ方もされます。具体的には日本伝統の浴衣や着物など白い布が特徴的なもの、植物ならツツジやサクラやキクなど白色で咲いた花々、豆腐や饅頭など白い食べ物等々で、「白妙〇〇」や何も付けないで「白妙」と名付けたり呼んだりします。要は単に色の「白」としただけでは味わいや趣が感じられないので、「白妙」とする事で美しい白と特別感をアピールするのです。一概には言えませんが、日本古来からの伝統や歴史を感じさせるものには「白妙」を付ける傾向がありますが、近年はアニメやゲームなどの人気が高まっているので白い女性キャラなどで「白妙」とするケースも増えています。
白妙の由来
「白妙」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては奈良時代の歌集「万葉集」などに文言が記されています。
白妙の文章・例文
例文1.母の日を前にして、日頃の感謝から奮発して白妙の浴衣をプレゼントする事にした。
例文2.公園を散歩していたら神秘的な白妙の植物を発見し、名前が分からなかったのでスマホで撮影して調べた。
例文3.白妙の真珠と白妙の花のかんざしでオシャレに決めた彼女がデートの待ち合わせ場所に現れ、今日は絶対に最高の1日になると確信したところで目が覚めた。
例文4.宝くじが当選したら高級車を購入して、雪よりも白妙な色に塗り替えるカスタマイズをしようと妄想が膨らむ。
例文5.和菓子店に行ったら商品名に白妙を使ったものが多く、何を買えば良いのかと思わず頭が混乱した。
「白妙」を使った例文となります。
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白妙の会話例
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今日も暑いなー。これ体感なら40度突破していない?
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してるね確実に。もう暑くて融けそうー。ねえ、どこか雪国でも旅行にいかない?
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日本と季節が反対だから…、えーと、オーストラリアにでも行こうか? 今は2人とも無職で時間だけはあるし。
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それいいわね。オーストラリアでのんびり白妙な雪世界に身を置いて、日本の夏を忘れよう。ところで、向こうって雪は降るの?
蒸し暑い東京を離れてオーストラリアへ海外旅行に行こうとする会話です。
白妙の類義語
「白妙」の類義語には「純白」「真っ白」「雪白」「色白」「白み」「ホワイト」「白地」などの言葉が挙げられます。
白妙の対義語
「白妙」の対義語には「黒」「真っ黒」「漆黒」「黒み」「ブラック」「黒地」などの言葉が挙げられます。
白妙まとめ
白い布から白・真っ白・美しい白といった意味になるのが「白妙」です。和の趣を感じさせる特別的な白の表現として、和服や葬儀や和菓子などの伝統や格式がある際に用いられる事が多くなります。