「白璧の微瑕」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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白璧の微瑕(はくへきのびか)

「白璧の微瑕」とは「美しい宝石にある少しの傷から、僅かな欠点や弱点の喩え」です。何て美しい宝石だと思って全体を眺めていたら、少しばかりの傷を発見するとガッカリしますし、その宝石を購入する気も失せますよね。全体としては光り輝いていてもその傷があるお陰で、どうしてもその部分が気になるのです。現に知らずに買っていたら、騙されたと思うでしょうし返品を要求するものです。そんな事から素晴らしいものほど僅かな欠点が気になる「白璧の微瑕」の解説となります。

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白璧の微瑕の意味とは

「白璧の微瑕」の意味は以下の通りとなります。
(1)美しい白色の宝石に僅かな傷がある事から、完璧な人や物に僅かな欠点がある喩え。
(2)完璧だと思っていたものに残念ながら少しばかりの欠点がある事。
(3)四字熟語「白璧微瑕」や「玉に瑕」も同義。
”白璧”は「白い宝石」、”微瑕”は「少しの傷」で、白く美しい宝石に僅かな傷がある事から、大変優れている人や物に僅かな欠点がある喩えが「白璧の微瑕」です。この言葉は主にに二つの受け止めができ、一つは完璧だと思ったものが残念ながら少し欠点がある事と、もう一つは少しの欠点があるので完全ではないが全体的には限りなく完全に近いという事です。細かな欠点をどう捉えるかはその人次第という事になりますが、一般的にはやや残念なニュアンスとして「白璧の微瑕」が使われる傾向があります。美しい女性に対して「綺麗だが料理下手なのが白璧の微瑕」、成績が良い人に対して「勉強は出来るが運動音痴なのが白璧の微瑕」といった感じで、本来は僅かな傷があるので「白璧の微瑕」なので、もっと些細な欠点で使うのが好ましいのですがこの辺りは許容範囲とも認識できます。

白璧の微瑕の由来

「白璧の微瑕」の由来は古代中国・南朝梁の皇族である昭明太子の著書「陶淵明集序」となります。

白璧の微瑕の文章・例文

例文1.友人のイケメン君はまるで女性のような美しい顔をしているが、近くでよくみるとシミが目立ち、本人もそれを気にして白璧の微瑕と自虐するが逆に周囲からは我儘と反感を持たれる。
例文2.購入した新車納車日にウキウキしながらディーラーに出向き、晴れて愛車と対面したらとても綺麗で安心したが、よくよく見るとタイヤには僅かに擦り傷があり、一気に白璧の微瑕となってしまい憂鬱になったが店員には何も言えず、我ながら情けない。
例文3.大手商社に勤める姉は家族の自慢だが、性格は大変おおざっぱで酒癖も悪く玄関で寝ている姿を何度も目撃した豪快さだが、本人は白璧の微瑕とその欠点が些細であると勘違いしているのだから大変幸せだ。
例文4.近所のラーメン店は料金が安いのに大変美味しく、店主の人柄も素晴らしくと文句の付けようがないが、ラーメンを運ぶときに指がスープに触れているのが白璧の微瑕で、これではどんなにコロナ対策をしてもあまり意味がないと思えてしまう。
例文5.愛犬は確かに可愛いく躾もマスターしている。しかし、俺にだけはなぜか懐かないので白璧の微瑕という扱いだ。
家族や愛犬に新車購入で「白璧の微瑕」を使った例文です。

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白璧の微瑕の会話例

  • 大量の野菜だね。また実家から届いたの?

  • そうなの。嬉しいけど、二人じゃこんなに食べられないよね。

  • でも、今回は少し痛んでいるのが多くない? まあ白璧の微瑕と思えば、別にどうって事はないけど。

  • 本当ね。でも味は大丈夫でしょう。何て言ってもうちは代々農家なんだから、新鮮野菜に傷は付きものよ。

実家から届いた野菜について会話を繰り広げる夫婦のやり取りです。

白璧の微瑕の類義語

「白璧の微瑕」の類義語には、「美中不足」「白玉微瑕」「狐裘羔袖」などの言葉が挙げられます。

白璧の微瑕の対義語

「白璧の微瑕」の対義語には、「瑕に玉」「難点が多い」「愚者も一得」「千慮の一得」などの言葉が挙げられます。

白璧の微瑕まとめ

「白璧の微瑕」は美しい白い宝石に少しばかりの傷がある事から、完璧なものにある僅かな欠点や弱点といった喩えになります。世に存在する大抵のものは一長一短であり、また欠点が備わっているので、それを指摘するように「白璧の微瑕」とする使い方になります。

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