百物語(ひゃくものがたり)

夏といえば肝試し、怪談などで肝を冷やして暑い夏を乗り切ろうというイベントは誰もが子どもの時や学生の時に体験したのではないでしょうか。ただ形式をなぞらえるだけでもなんとなく雰囲気で涼しくなった気がしたり、思い出の一つとして記憶に残るようなものです。百物語は日本の怪談の形式として伝統なもので現在はそこで有名になった怪談話は本や漫画、アニメなどの作品として世に出たりもしています。さて、今回はその百物語について掘り下げていきたいと思います。

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百物語の意味

「百物語」は度胸試しや肝試しといった意味で行い、怪談話などを一人ずつ話していき100話語り終えて本物の怪が起きるとされるものです。昔は幽霊や妖怪の話だけでなく不思議な話、因縁話なども話していたそうです。
やり方は以下の通りです。
⑴新月の夜に誰かの家の3間(もしくは2間)を用いて、数人以上のグループで行う。L字が好ましい。
⑵参加者が集まる部屋と隣の部屋は明かりをつけず、奥の部屋に100本の行灯、机に鏡を置く。
⑶参加者は青木着物を着て帯刀せずに入る。(危険物は部屋から除いておく)
⑷怪談を1話語り終わったら奥の部屋に行き行灯の灯心を抜いて明かりを消し、鏡で自分の顔を見て元の部屋に戻る。
⑸99話でやめて朝を待つ
怖い話が聞きたいゆえのレクリエーションとして行っており、100話を語って明かりを消した際に本当に怪が起こらないように99話でやめていると推測されています。

百物語の由来

江戸時代後期の国学者は不寝番(ふしんばん)である夜伽(よとぎ)を務める人々がその時間を利用して物語を語り合う巡り物語がこの形式の起源だと考察しています。

百物語の文章・例文

例文1.合宿恒例の百物語を今年も部員全員で行う
例文2.百物語をやってから何だか常に寒気がする
例文3.怖い話も暗いところも苦手なので百物語はできればやりたくない
例文4.友人が百物語をやろうと僕の部屋に押しかけ勝手に準備しているが今すぐに帰ってほしい
例文5.いろんな話が聞けるから百物語は結構好きだ
百物語で出た話を元に毎週1話ずつ放送するアニメも昔やっていました。こういった肝試しや怪談は夏の風物詩として盛り上がる人も多くいますね。

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百物語の会話例

  • 質問者アイコン

    これから百物語を集まった人たちでやるけど家狭いから2部屋で、あと100本もろうそく置けないし危ないからペンライト10本でやるからな

  • 回答者アイコン

    なんでペンライトそんなに持ってんの?
    うけるんだけど。

  • 質問者アイコン

    アイドルのライブとかで使うし・・・友達に何本か借りてるからな!

  • 回答者アイコン

    ペンライトで代用とかなんか怖さ半減するわ。

最近は薄暗い部屋でただ順番に話すだけとか、実際に100話も話せるほど内容も時間もないので数話で終わらせる場合が多いです。

百物語の類義語

類義語には「怪談」「怖い話」「怪異談」「奇談」など幽霊や怪奇話などを表す言葉があげられます。

百物語まとめ

夏になると怪談話の特別番組があり、さらに最近はアニメなどで面白おかしくされていたりバトルものと改変されていたりと現代に合わせている節もあるので百物語をしっかり聞いたことはなくてもなんとなく知っているという人が多いですね。やり方もかなり大雑把になっていますが江戸時代前から行われている肝試しが伝統としてずっと残っているというのも少し感慨深いです。怖いもの見たさに本当に軽い気持ちで百物語や肝試しを行って何かが憑いてしまわないように注意してください。

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