百鬼夜行(ひゃっきやこう)
ずいぶんおどろおどろしいものを感じるこの言葉は「百の鬼が夜を行く」というようなそのままの意味と、転じて沢山の奇行に走る人や悪人の様子を表したような言葉となっています。
またこの言葉は「ひゃっきやぎょう」というもう1つの読み方もできる言葉です。当記事ではそんなお化け好きには堪らないと思われる「百鬼夜行」という言葉について、深く解説をしてみたいと思います。
百鬼夜行の意味
様々な姿形をした鬼たちが、夜の間に行列を作り歩き回ることが元の意味で、そこから転じて多くの人たちが奇妙な行動を取ったり悪く醜い行いを平然としているようなこと、またそのさまを表した言葉になります。
それを踏まえて「百の鬼が夜を行く」とこの言葉が表現しているように、この言葉が使われる状況はあまりいい意味のものではありません。
百鬼夜行の由来
平安の時代から室町の時代にまでまたがって残されていた物語が元になっています。科学が発達していない昔の時代は解明できない現象に対しては呪いや幽霊などスピリチュアルな存在を理由にしていたものですが、それと同じような形でこの当時にこの「百鬼夜行」を見かけると命を奪われてしまうという逸話が存在していたため、貴族は夜の外出を一切控えたとされています。
百鬼夜行の文章・例文
例文1.ここは百鬼夜行な世界だな。
例文2.百鬼夜行。沢山のお化けが並んでいる。
例文3.百鬼夜行のように恐ろしい人が沢山出歩いている。
例文4.ライトノベルを読むことが好きな彼は最近百鬼夜行という言葉がお気に入りだ。
例文5.オカルト好きの友人は百鬼夜行に混ざりたいが口癖だ。
百鬼夜行という状況は人であってもなかなか見る機会があるようなものではありませんね。
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百鬼夜行の会話例
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北斗の拳って百鬼夜行な世界ですよね?
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悪事を働いていることに加え、見た目も化け物みたいな人が多いという点においてはその通りかもしれませんね。
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あ、ゲゲゲの鬼太郎も同じ百鬼夜行な世界ですね。
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その2つだと本当の化け物より沢山人がいる世界の方が邪悪ですね。
百鬼夜行のような世界は絶対現実になってほしくないものですよね。
百鬼夜行の類義語
百鬼夜行の類義語としては、「魑魅魍魎(ちみもうりょう)」、「阿鼻叫喚(あびきょうかん)」などが挙げられます。
百鬼夜行まとめ
今は夜でも街全体が明るく灯っている、眠らない街などと呼ばれるような場所も存在することを含め、この百鬼夜行というような光景を目にすることはまずないと言えるでしょう。
それゆえこの言葉は元々の「沢山の妖怪が歩く様」といったところからどちらかというと創作系の作品によく登場するような言葉であると言えるかもしれません。
むしろ今の時代に百鬼夜行のような光景なんて目にしたくはないものですよね。