的を射る(まとをいる)

よく的を得ると間違えられますが、正しくは「的を射る」となります。
的を射ると言われると、自分が知っている言葉とはちょっと違うと思う人も居るでしょうが、こちらがその本来の表現なのです。

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的を射るの意味とは

的を射るという言葉は文字通り、狙った的に当たったかのようにその通りだという意味です。ある話を聞いた時に、全くその通りだという場合、また、どう考えても正論だという時に、それを褒める為に聞き手(または文章の読み手)が使う言葉です。そのまま「的を射る」と使う場合だけでなく、話や文章の流れで、(的を射た)(的を射ている)と表現することも多いです。

的を射るの由来

的を射るの由来は正鵠を射るという言葉が語源ではないかと言われています。「正」「鵠」は弓の的の中心にある黒点という事であり、同じような意味で「正鵠」という言葉が古代中国で生まれた。鵠はくぐいと読んでハクチョウの異名として使われます。

的を射るの文章・例文

例文1.あの人の話はいつも的を射ているなぁ
例文2.実に的を射た表現だと感心した
例文3.これだけ的を射る話ばかりする人もそうは居ない
例文4.あの人は常に的を射るだけでなく、話し方もうまい人だ
例文5.的を射ている内容なのは分かるが、少々強引な点もあるのでは?
その言葉の意味から、相手に対して敬意を払う時に使うことが多いです。ただし、”が、その反面~”と続く場合に使われることも多い言葉なので、この言葉を使った時には無条件でその相手が正しい、褒めるべきという訳でもない場合も多々あります。良い意味で使う言葉には間違いありませんが、悪い内容を伝える前のワンクッションとして置かれる使われ方もするということも覚えておきましょう。

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的を射るの会話例

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    まあ毎日のことだけど、昨日も細かいことでたくさん奥さんに叱られてしまったよ

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    逆にそんだけ毎日言っても直らないのがすごいと思うわ
    そういえば、喧嘩した時とか奥さんに言い返したりしないの?

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    彼女はいつも的を射たことを言ってくるからね、ぐうの音も出ないんだよ

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    なるほど。あなたの気の弱さも相まって、かかあ天下なんだね

的を射るを使った会話文の例になります。

的を射るの類義語

的を射るの類義語としては、「的中する(した)」、「核心を突く(付いた)」が意味としてとても似ています。ですが、これらは的を射るの意味そのものとして、その解説の為に使う言葉でもあるので、これらをもう少し難しく表現すると、それこそ的を射るという言葉になるとも言うことができます。

的を射るまとめ

的を射るは、その文字のまま、それが正しい、正論だという意味で使う言葉です。「的を得る」でも問題はなく、共に的に当たるほど、目的の物を獲得するほど正しい、正論だという場合に使ってください。しかしながら、その後に悪いことを言う(書く)時のアメとムチのアメとしての扱いで使われることもあり、思ったより用途の広い言葉だとも言えるでしょう。

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