「短兵急」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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短兵急(たんぺいきゅう)

短兵急」とは「刀剣による急な攻撃が転じて、出し抜けをするや酷く急などの事」です。あまり馴染みが薄い「短兵急」ですが、その由来などを知ると思わず納得する言葉って案外と多いものです。一見すると”短兵”は「兵士」だと思いますが実は「小刀や刀剣」の事で、そんなかつての戦国時代などを連想させる「短兵急」の解説をさせて頂きます。

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短兵急の意味とは

短兵急」の意味は以下の通りとなります。
(1)出し抜けをする事。酷く急である事。
(2)にわかに行動を起こす様。突然。
(3)刀剣で急激に攻める事が転じて、勢い良く急に攻める事。また、突然の行動の喩え。
(4)「短兵急接」を略した言葉。
”短兵”は「小刀」「刀剣や手槍など短い武器」、”急”は「急ぐ」「突然」「事態が差し迫る」で、突然短い武器を使って敵を倒す事から、「突然」「いきなり」「出し抜け」といった意味になるのが「短兵急」です。嬉しいなどポジティブな事だけでなく悪い意味合いのネガティブな事でも使われ、「不意打ち」「唐突」「突如」などで「驚いた際」に用いるのも多い形です。要するに、いきなり敵から襲われたら驚きと同時に「狼狽え」もするので、そんな受け取り方も可能です。また、自らが行動をする側なら完全なる突然であり、周囲もまったく予想できない様となります。

短兵急の由来

短兵急」の由来は室町時代の軍記物語「太平記」、又は中国後漢時代の歴史書「後漢書」の「光武紀」となります。

短兵急の文章・例文

例文1.子供の頃、夜中に両親と短兵急で家から引っ越した経験があり、今でもあの時を思い出すと嫌な汗が出てきてしまう。
例文2.コロナのワクチン接種が異例の短兵急で広まったが、後数年もしたら今度は副反応で苦しむ人々も短兵急で大勢出現しそうで不気味だ。
例文3.今頃世界中の大金持ちは短兵急で製薬会社の株を空売りで仕込んでいて、後は下がるのをひたすら待っているのだろう。
例文4.万引き犯は夢中で捕まえるのだから、警察署を襲う輩を静観せず短兵急逮捕しろと、テレビ画面越しに思った国民は相当多いだろう。
例文5.出世レースは短兵急になるよりも、じっくり構えた方が最終的には有利になる事が多いが、それは能力劣る方が上に行くので日本経済が結果的には衰退する要因となっている。
様々な事柄で「短兵急」を使った例文です。

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短兵急の会話例

  • 早く出てくれよ!

  • まだ私が使っているの!

  • 俺が入ろうとしたら、そっちが短兵急で駆け込んだろ。直ぐに出るって言って!

  • うるさいなー。コンビニで用を足して来なよ、まったく。

トイレ使用で揉めている夫婦の会話です。

短兵急の類義語

短兵急」の類義語には、「ひょっこり」「ぶっつけ」「急遽」「唐突」「発作的」「青天の霹靂」などの言葉が挙げられます。

短兵急の対義語

短兵急」の対義語には、「前兆」「予兆」「依然」「ゆっくり」「徐に」「だんだん」などの言葉が挙げられます。

短兵急まとめ

短兵急」は元々は小刀の武器を急に使った事から「急激に攻める」となり、そこから現在の「出し抜け」や「酷く急」といった「突然」に関する意味合いが強い言葉になりました。実際の所は「急」や「突然」を使う方が自然ですが、このような言葉もあると認識しておきましょう。また、競争や試合的な「攻撃的な突然」なら「短兵急」の方がより相応しい場合もあります。

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