「確信犯」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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確信犯(かくしんはん)

確信犯は正式な法律用語ではなく、犯罪者自身の思想に基づいた犯罪全般を指す言葉です。また、誤用の多い言葉でもありますので、使い方には注意が必要です。

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確信犯の意味とは

宗教や道徳、政治的な思想に基づいて行われる違法行為の犯罪者を指す言葉です。犯罪者本人は、自身の行った(違法)行為は「正しい」と思っているところが特徴です。ですが、この確信犯という言葉は、
“悪いと分かっていながら行う犯罪行為”と誤用されることが多く、正しい意味より、この間違った意味の方で捉えている国民が多いとの調査があります(文化庁・国語に関する世論調査)。

確信犯の由来

かつてのヨーロッパなど、宗教的・政治的な価値観が変動する混迷期に多く見られた犯罪です。犯罪者自身の「理想の実現」に向かって行われる違法行為のため、この犯罪者に対して、刑罰による救済が望めないという問題があります。

確信犯の文章・例文

例文1.世直しのためと思い込んで、犯罪を繰り返していた革命者たちは、確信犯というわけだね。
例文2.近代の世界史で出てくる宗教改革も、当時としては確信犯的なところがあったわけだ。結果的にいい方向に世の中が変わったりもしたけど、宗教者たちは迫害とか大変だったろうね。
例文3.悪いと分かっていながら、業者への口利きをしたんじゃないのか?あの政治家は確信犯だよ。
例文4.著作権違反をしているのに、マンガサイトを運営していたやつは、絶対確信犯だよ。
例文5.標識見て分かっていたくせに、一方通行の道路を逆走したんだろ?確信犯だよ。
例文の1~2番目が本来の用法で、3~5番目は誤った意味での使い方です。
ですが、誤った使い方でも、会話として成り立つ場合がほとんどのようです。

確信犯の類義語

確信犯と似た言葉では「思想犯」が挙げられます。確信犯の中に思想犯の意味が含まれている事、おのれの考えに基づいて行動する事からも同義とも言えるでしょう。

確信犯まとめ

文化庁の調査では、正しい用法で知っている人が2割以下との結果が出ています。
確信犯の意味の誤用の方が、今では一般化しているようです。

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