神回(かみかい)
「神回」とは「漫画やテレビなどで普段よりも面白かったり感動した場合に使う”絶賛”を意味するネットスラング」です。普段はオタク的な用語を使うのに抵抗がある人でも「神回」は違和感なく使っていると思います。それぐらい特に若者を中心に日常に溶け込んでいる俗語「神回」の解説となります。
神回の意味とは
「神回」の意味は以下の通りとなります。
(1)漫画、雑誌、テレビ、アニメ、ユーチューブなどで普段よりも面白かった事を指すネットスラング。
(2)漫画やテレビ番組にユーチューブ動画などにおいて、思わぬアクシデント的な事が起こり盛り上がった回の事。
(3)若者がテレビや漫画で特別に面白い放送回や印象深い連載話を「神憑った回」や「神が舞い降りた話」的なニュアンスで用いる「絶賛」とする表現。
”神”は「宗教用語で絶対的な信仰対象」「宗教用語が転じてネットスラングで”凄い”や”尊敬”など」、”回”は「”放送回”や”連載回”の略語」で、漫画やテレビなどで普段よりも面白かった回や印象深かった回となるのが「神回」です。要するにネットスラングの「神」に「放送回」や「連載回」(連載話)の略語「回」を合わせた俗語が「神回」で、厳密には明確な定義は存在せず一人ひとりによって微妙にニュアンスが異なります。ですから、単純にアクシデントなどが起こり普段よりも面白かったバラエティ番組とする人もいれば、作者の力が入っていていつも以上に格闘シーンが激しい漫画、意外な展開で読者を裏切ったサスペンス小説など何でも「神回」となります。しかし、一応は良くも悪くも大勢が印象深く共感するのを「神回」として、Twitterなどのトレンドで盛り上がるのが後からでも「神回」として定着をするようです。また、アニメやバラエティなどそれぞれのジャンルには熱狂的な固定ファンがいるので、その人達と普通の一般人では同じジャンル・内容でも「神回」と認めるか否かの違いはかなり大きいようです。
神回の由来
「神回」の由来は残念ながら正確には分かっていません。ネット掲示板「2ちゃんねる」が発祥とする説が有力視され、面白いスレッドを「神スレ」と呼ぶようになったのが波及してテレビや漫画でも「神回」となったと言われていますが、明確な根拠はありません。ネット界隈では1990年代の半ば頃から「神回」は登場し現在同様の意味合いとして使われ始めました。
神回の文章・例文
例文1.バラエティ番組が神回となるのを期待してテレビの前に居座るのは、最早苦痛以外の何ものでもない。
例文2.カタールW杯の決勝はサッカーファンなら文句なしで神回に認定するだろう。
例文3.アニメファンが血走った目で神回を熱く語られると、こっちは辛くて泣きたくなる。
例文4.ユーチューバーはSNSで何かと放送予定を神回と過剰に宣伝するが実際に神回だった試しがなく、段々と再生回数も減っていて気の毒に感じる。
例文5.昨日のニュースはスタジオの照明が切れるというまさに神回で、この後スタッフは上司から相当怒られただろう。
「神回」を使った例文となります。
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神回の会話例
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昨日の大河ドラマは久しぶりに面白かったなー。
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ですよねー。私も昨日は、えーそんな展開になるのって、テレビの前で一人で騒いでいました。
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さすがNHKだよ。やれば神回ができるんじゃない。
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だてに受信料を徴収していないですね。
職場の同僚が大河ドラマの感想を話し合っています。
神回の類義語
「神回」の類義語には「傑作」「名作」「突出」「神作品」「神」「神降臨」「凄い」などの言葉が挙げられます。
神回の対義語
「神回」の対義語には「トラウマ回」「駄作」「酷い」「時間の無駄」「無駄な時間」などの言葉が挙げられます。
神回まとめ
特に連続作品のドラマや漫画、或いはバラエティ番組やニュースなどでも用いられるネットスラングが「神回」です。意外な出来事などが起こり普段よりも面白かったり見応えがあったり印象深くなると、若者などはSNSなどに感想として「神回」と絶賛する傾向があります。それぐらい「神」という言葉を気軽に使っているので、今後も「神回」は廃れずに用いられるのではないでしょうか?