「神色自若」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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神色自若(しんしょくじじゃく)

「神色自若」とは「どんな物事に直面しても平然と落ち着いている事」です。普通の人なら危機に直面すると慌てふためくものですが、「神色自若」な人物なら顔色一つ変えずに冷静で落ち着いていられるのです。そんな真のリーダーに備わる資質のような「神色自若」の解説となります。

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神色自若の意味とは

「神色自若」の意味は以下の通りとなります。
(1)大事が起こっても顔色一つ変えずに平然と落ち着いている様。
(2)どんな物事が起こっても驚かず平然としている喩え。
(3)内心と外見が落ち着いていて物事に動じない。
”神色”は「精神と顔色」「精神状態を表す顔色」、”自若”は「重大事でも落ち着いている」「どっしり構え動じない」で、様々な危機に直面しても顔色が平常通りで沈着に物事にあたれるのが「神色自若」です。要するにそれぐらい落ち着いていて、中身も外見もいつも通りで慌てるそぶりがありません。よって、皆を引っ張るリーダーのような気質が備わっているとして「神色自若」が使われたりもします。また、それぐらい図太い神経の持ち主とも言え、普通の人なら大事に直面すれば気が動転し、混乱したり間違いを犯すものです。しかし、「神色自若」な人物なら冷静沈着に最も相応しい行動が取れるので、その点からも周囲からは頼れる者として尊敬めいた扱いになります。マイペース、理性的、クール、慎重なども似たような意味ですが、これらよりもさらに物事に動じない様を強調する四字熟語が「神色自若」となります。

神色自若の由来

「神色自若」の由来は中国晋時代の歴史書「晋書」の「王戎伝」となります。

神色自若の文章・例文

例文1.学生時代は応援団だったという父は、家族の一大事でも神色自若として構えてその後ろ姿はとても頼もしかった。
例文2.国のトップは神色自若たる人物が担うべきだが、残念ながら与野党問わず現在の政治家にはそんな器は存在しない。
例文3.ヤクザの親分は神色自若な印象があるが、現在は全て金で問題が片付くのでそんな大物はもう皆無だろう。
例文4.苦しい修行や訓練に耐えた末に身に付くのが神色自若なので、何も成し遂げないのに精神力だけ人一倍で落ち着き払える訳がない。
例文5.冷静沈着で神色自若な性格だと自己判断していたが、ゴキブリ一匹で声が裏返って悲鳴を上げるとは、我ながらとても情けない。
落ち着き払っている人として「神色自若」を使った例文です。

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神色自若の会話例

  • やったー。宝くじが当選したよ。

  • どうせ嘘でしょう。それとも、ちゃんと確認した?

  • したって。何度も確認したよ。でも…、去年のくじを見ていた。ゴメン。

  • そんな事だと思ったわ。普段は神色自若で冷静だから、もし本当に当選したら逆に静かでいつも通りになるわよね。喜んでいたから怪しいと思ったの。

夫は宝くじが当選したというフリをするが、妻はまったく騙されないという内容です。

神色自若の類義語

「神色自若」の類義語には、「神色泰然」「泰然自若」などの言葉が挙げられます。

神色自若の対義語

「神色自若」の対義語には、「周章狼狽」「右往左往」「心慌意乱」などの言葉が挙げられます。

神色自若まとめ

「神色自若」は大事に直面しても顔色一つ変えずに冷静な事です。集団をまとめる統率者に必要な能力でもあり、どんな危機でもこのようなリーダーが適切に指示をすれば下の者は何の疑いもなしに従えるものです。それぐらい常に冷静でいられる「神色自若」は大事な能力と言えます。

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