「神輿を担ぐ」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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神輿を担ぐ(みこしをかつぐ)

「神輿を担ぐ」とは「何かしらの意図から他人を煽てて持ち上げる事」です。持ち上げられた者はそこに何かしらの狙いがあっても心の中では嬉しいもので、「自分がやってやる」と意気込むのでしょう。だからこれまで歴史を振り返っても何度も何度も、真の実力者ではない者が皆から担がれてある者は総理になったり、またある者は党首、別の者は部長や社長などに選ばれるのです。自分が神輿だと分かっても、ただでは終わらないと自信があるのでしょう。しかし、結局は多数決で選ばれただけの軽い神輿に重要な役目を与える訳がないのです。そんな闇のような部分が垣間見れる「神輿を担ぐ」の解説です。

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神輿を担ぐの意味とは

「神輿を担ぐ」の意味は以下の通りとなります。
(1)他人を煽てて持ち上げる事。
(2)権力者など高い地位の人の面目を保つ為にあれこれと努力する事。
(3)祭事で神様の乗り物とされる神輿を肩に乗せて支える事。
”神輿”は「神社の祭りで大勢が担ぐ神様を一時的に乗せているとされる乗り物」、”担ぐ”は「物を持ちあげて肩に乗せ支える」「組織の代表者の地位に据えて押し立てる」「人を騙す」で、単純に祭で神輿を持つ事でもありますが、その多くはある人物を煽てて選挙に出馬させたり役職に就けさせる行為です。また、自らは後ろに隠れたり縁の下の力持ちとなり、表舞台には立たないようにする行為でもあります。これは本来は実力ある者が敢えてやるからこそ威力を発揮して、単に能力がないのを自覚して表舞台を遠慮するのはちょっと訳が違ってきます。また、政治世界でよく使われるのは「神輿は軽いほうがいい」という言葉で、”神輿”は「総理大臣」「各大臣や政党党首や派閥トップなど」、”軽い”は神輿が重くないほど楽で持ちやすいので「慣例に従う扱いやすい人物」「能天気」「操縦しやすい」となり、要するに派閥の意向に従うだけのお飾り総理・実権を握らない党首といった見下す表現です。その一方で、本当に本心から陰で支える兵隊や子分のような人達もいて、そんな人にとっては魅力ある人物をトップにして自分達が下で支える「神輿に担ぐ」のは本望であり嬉しい限りなようです。

神輿を担ぐの由来

「神輿を担ぐ」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては”神輿”は日本初の勅撰国史「日本書記」(720年)などに文言が記されています。

神輿を担ぐの文章・例文

例文1.自民党の派閥会合では神輿を担ぐのを誰にするか連日話し合われていたが、結局はいちばんズル賢い男の意向で選ばれると相場は決まっている。
例文2.職場で新しいグループリーダーを誰にするか選ぶ事になり、真剣に選ぶのもバカらしいので「神輿を担ぐのは軽ければ軽いほどいい」を思い出して最も頼りない人に決めた。
例文3.お調子者を装っていたら、案の定皆から神輿を担がれて町内会の会長を任されたが、これで他人の家の事情を垣間見れると内心喜んだ。
例文4.それこそ芸能界などは少し売れただけで大勢がやってきて、神輿を担ぐように気持ち良くおべっかを使い、少しでも人気が落ちたら人が去っていくので実に分かりやすい。
例文5.現在の政権はボロ神輿を担ぐだけ担がされているが、五輪後に感染者数が毎日過去最多を更新していけば政権運営をするのは不可能で崩壊間違いなしだ。
政治批判などで「神輿を担ぐ」を使った例文です。

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神輿を担ぐの会話例

  • 政治家って何だか哀れに見えてくるよ。

  • えー、一体どこが?

  • それは全ての国民を満足させる政策や公約実行は無理だけど、一応はそれなりに頑張っても次から次へと批判されるし、嫌でも神輿に担がれたり、時には神輿を担ぐ役目ばかり押し付けられるしね。

  • それでもメリットが大きいし自尊心を満たしてくれるから、学歴詐称や悪事が発覚しても辞職せずに続けているんだよ。政治家はもっと高慢で国民を侮るばかりって、分からないかな。

政治家の人柄について男女が意見を出し合っています。

神輿を担ぐの類義語

「神輿を担ぐ」の類義語には、「足並みを揃える」「陰の功労者」「裏方」「真の実力者」「焚き附ける」などの言葉が挙げられます。

神輿を担ぐの対義語

「神輿を担ぐ」の対義語には、「地位を奪う」「引きずり下ろす」「邪魔する」「足を引っ張る」「権力の座から下ろす」などの言葉が挙げられます。

神輿を担ぐまとめ

「神輿を担ぐ」は他人を煽てて持ち上げ、何かしらの役職になるように陰から支える事です。一般的には権力者が敢えて下となり、自身の身代わりとなったり命令を聞く操り人形を神輿として祭り上げる事ですが、素直に実力者を上にして部下や仲間が下で必死に支える場合もあります。扱いやすい者を神輿とするのは、特に政治世界で多く「神輿は軽いほうがいい」と呼ばれています。

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