私権制約(しけんせいやく)
安倍晋三首相が緊急事態宣言を可能にし発令した場合、国民の私権を制約する可能性もあるとあり、普段あまり耳にすることのない言葉なので、もし私権の制約が行われたらと不安に思われている人やわからない人も多いのではないかと思います。今回は「私権制約」の意味や由来また使われ方を解説していきます。
私権制約の意味とは
「私権」とは、民法などの私法に基づき、行為の主体が有する権利であり、具体的には、財産の帰属に関する権利や、家族関係に関する権利、自由や生命、名誉などに関する権利などの権利を総称したものをいう。「制約」はある条件や制限をつけて、自由な活動や物事の成立をおさえつけること。
ここでいう私権制約とは、行動を国や地方自治体が制限するいうニュアンスが一番ピッタリくるのではないでしょうか。
私権制約の由来
19世紀的な自由主義・個人主義の法思想の下では私権の行使は絶対的に自由だとされていましたが、しかし20世紀的法思想の下で私権も法秩序の一部であることが強調され、財産権の内容は、公共の福祉に適合するやうに、法律でこれを定めると規定して宣明し、民法は私権は、公共の福祉に適合しなければならないと表しています。
私権制約の文章・例文
例文1.感染病拡大の緊急事態により私権の制約を行う。
例文2.私権を制約されると発表されたことにより、不安だ。
例文3.緊急事態宣言により、私権を制約された。
例文4.私権の制約はいつまで続くんだろう。
例文5.私権制約により施設の使用が中止となった。
私権制約は私権の制約など分けて記述されることが多く、あまり一般には馴染みのない言葉と言えるでしょう。
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私権制約の会話例
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感染病が大流行のため私権を制約される可能性があるんだって!
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これからどうなるの?
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施設が使用中止になったり、イベントが中止になったりするんだよ。
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それは大変だね!!
緊急事態宣言が発令すれば、住民の意味のない外出は自粛が促されて、コロナウイルスの拡大に効果があると考えられています。
私権制約の類義語
「私権制約」の類義語としては「行動制限」があげられるでしょう。
私権制約まとめ
緊急事態宣言が発令し私権の制約が行われたら、生活の維持に必要な場合を除く外出の自粛になったり、学校、興行場の施設の停止や、食品、医療品などの物資の売り渡しや、イベント開催の停止などの要請ができるようになる。もし緊急事態宣言が可能になった際にはこういった権利を政府が持つということを覚えておこう。