策士策に溺れる(さくしさくにおぼれる)
「策士策に溺れる」とは、策略に巧みである策士が、策を弄しすぎて自身の策略に溺れることを表しています。この言葉は、自身のことを過信しすぎて陥ることを戒めるという意味合いで用いられることが多いです。今回は、そんな「策士策に溺れる」について、解説していきます。
策士策に溺れるの意味とは
策士策に溺れるとは、様々な細工や仕掛けを巡らしすぎるとかえって失敗してしまうという意味です。策士とは、謀の巧みな人や、謀を好む人のことを指しています。この言葉は、自身の罠に引っかかるというような意味を用いているため、自己過信や油断を戒めるという際に良く用いられます。
策士策に溺れるの由来
策士策に溺れるの由来は、自信がありすぎると失敗しやすいという言葉の意味から来ています。この言葉の「策士」とは、三国志に登場する「曹操」が由来ともなっています。因みに、策士策に溺れるを英語訳すると、「The deceitful man falls oft into the snares of deceit.」になります。
策士策に溺れるの文章・例文
例文1.次のテストはここが出題されるだろうと絞って勉強したが、全く予想が外れ策士策に溺れるという結果になってしまった。
例文2.毎年登山をしているが、本来の登山道ではなくいつも近道だと思って通っていた獣道を今年も通ったら、土砂が崩れかけて危うく策士策に溺れるで大けがをするところだった。
例文3.友達を使って根回しして告白しようと策を練ったが、それが彼女にバレ、策士策に溺れて振られてしまった。
例文4.先生に怒られるのを防ぐために口裏を合わせていたが、それがバレて余計に怒られることとなった。まさに策士策に溺れるとはこの事だ。
例文5.効率化ばかり考えていたら、本来やるべき業務が疎かになってしまい策士策に溺れる結果となった。
策士策に溺れるを使った例文になります。
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策士策に溺れるの会話例
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この間の対局は完全に読みが外れてしまったよ。
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そうだよね、まさか格下の相手に負けるとは思わなかったよ。
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格下相手とはいえ、念には念をと思って戦略を立てすぎて、かえって自分の本来の戦い方を見失ってしまったよ。
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まさに策士策に溺れるとはこの事だね。
将棋の対局で格下の相手に負けてしまったことを悔やむ様子です。自己過信や油断はかえって失敗に繋がってしまうこともあるという事ですね。
策士策に溺れるの類義語
策士策に溺れるの類義語は「泳ぎ上手は川で死ぬ」「河童の川流れ」「才子才に倒れる」などがあげられます。
策士策に溺れるまとめ
策士策に溺れるとは、自身の策略を過信しすぎてかえって失敗に終わるという例えの、つまりは自己過信や油断への戒めの言葉でした。何事も、策を練ることは大切ですが、時にこのようにかえって失敗に繋がってしまうという事もあるため、注意が必要です。