「紙一重」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

B!

紙一重(かみひとえ)

「紙一重」とは「二つの物を比較して僅かな差の事」です。スポーツでは「紙一重の勝利」「紙一重の試合」といった表現が頻繁に使われますが、これは接戦や実力伯仲、どちらが勝つか最後まで分からないという意味合いが込められています。そんな大きな違いがない際に「紙一重」が使われ、特に相手を尊重する日本では好まれる表現ではないでしょうか。それでは解説に入らせて頂きます。

[adstext]
[ads]

紙一重の意味とは

「紙一重」の意味は以下の通りとなります。
(1)物の物との間に僅かな隔てがある。
(2)数量や程度の差が極めて僅か。
(3)1枚の紙の厚さほどの極めて僅かな違い。
”紙”は「植物繊維を薄く乾燥させ書籍や新聞などの紙媒体や包装などで使う物」、”一重”は「そのものだけ」「重ならない」で、とても薄い紙程度の違いが「紙一重」です。要するに、ある物と別の物を比較して僅かな差しかない事を「紙一重の差」や「紙一重の違い」、勝負事で勝ったりギリギリで命が助かったなら「紙一重でかわす」、成功と失敗のどちらになるか分からない状況を「どちらに転ぶも紙一重」といった形で使います。様々な僅かな違いで使われる言葉で、特に緊迫感や緊張感を伝える際には大変便利です。このような意味合いを含むので、「九死に一生を得る」「五十歩百歩」「ぎりぎり」など一見すると繋がりが薄い言葉も「紙一重」とは類似となるのです。

紙一重の由来

「紙一重」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては鎌倉時代中期の仏教説話集「米沢本沙石集」(1283年)などに文言が記されています。

紙一重の文章・例文

例文1.東京五輪サッカーのメキシコ戦は、日本代表が紙一重の差でメキシコを倒した。
例文2.アクション映画は危機一髪や紙一重でピンチを脱するのが定番となっている。
例文3.紙一重の差での遅刻を繰り返していたら、バイトをクビになった事がある。
例文4.人生とは紙一重の差が実はかなり大きくて、そこには乗り越えられない大きな壁となっている。
例文5.しぶとい政治家とは紙一重で逮捕をかわす手を常に打っていて、それが国民の逆鱗に触れるが結局は選挙で勝ってしまうのだから不思議な制度だ。
様々な状況での「紙一重」を使った例文です。

  • [adsmiddle_left]
  • [adsmiddle_right]

紙一重の会話例

  • 昨日の柔道、凄かったねー。終了間際に攻められたけど紙一重で勝利。

  • 金メダル獲得。嬉しかったなー。

  • 東京五輪も始まると結局は盛り上がるよね。連日様々なスポーツが放送されていると、つい見ちゃうしね。

  • このままずっと続いてほしいわね。

東京五輪の柔道で金メダル獲得についての会話です。

紙一重の類義語

「紙一重」の類義語には、「表裏一体」「瀬戸際」「スレスレ」「危機一髪」「間一髪」「僅かな差」「隣合わせ」「裏腹」などの言葉が挙げられます。

紙一重の対義語

「紙一重」の対義語には、「月とすっぽん」「天淵之差」「雲泥の差」「天国と地獄」「大差」「桁外れ」などの言葉が挙げられます。

紙一重まとめ

「紙一重」は紙の厚さはとても薄いので、そこから、紙1枚の厚さぐらいの僅かな違いの事です。二つの物を比較して、例えば大きさや価格などが少ししか違いがないと「紙一重の差」となります。これ以外にも様々な使い方が「紙一重」にはありますが、共通しているのは僅かな差やほぼ同じといったニュアンスが込められています。

最新の記事はこちらから