素寒貧(すかんぴん)
「素寒貧」とは、非常に貧乏で身に何も持っていないことです。最近ではあまり日常で聞くような言葉でもないかもしれませんが、素寒貧は江戸時代から使われている言葉です。今回はその「素寒貧」について解説していきます。
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素寒貧の意味とは
素寒貧とは、非常に貧しくてお金もなく、何も持っていない状態のことを表しています。質素である様子を表す「素」と、服をあまり身にまとっていないなどで寒い様子を表す「寒」と、貧しいという意味の「貧」を組み合わせた言葉なので、質素で最低限の衣類しか持っていない、つまり相当貧しい様子を表しているのが分かります。この言葉は、貧乏で貧しいことを示すというよりも、そのような人を罵る場合や、自身がそのような立場であるときに自嘲するといった場面で用いられます。因みに、素寒貧は英語では、「impecuniosity」と表記されます。
素寒貧の由来
素寒貧の由来は、三国志から来ているという説があります。三国志に出てくる石徳林の隠者の名を寒貧と言い、戦いや他人の目を避けて生きる生き方を選び、物乞いをするようなとても貧しい生活を送っていたという事から素寒貧という言葉は使われるようになったとされています。
素寒貧の文章・例文
例文1.コロナの影響で観光地に人が集まらず、町は素寒貧の状態だ。
例文2.親の借金を肩代わりしてしまったばかりに、若い時からずっと素寒貧だ。
例文3.これだけ素寒貧の生活を送っていては、結婚したものの別れたくもなるだろう。
例文4.今や大御所とも呼ばれるあの俳優も、若い頃は素寒貧の下積み時代を過ごしている。
例文5.素寒貧な生活を経験したからこそ、何にでも有難いという気持ちを持てる。
素寒貧は、非常に貧しい様子を表しています。コロナ渦で自粛が続く中、観光地には人が集まらず苦しい状況となっているようです。
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素寒貧の会話例
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もうすぐ結婚するんだって？
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そうよ、相手はIT企業の社長なんだ。
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それはすごいね。
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子供の頃から素寒貧な生活を送ってきたから、絶対にお金持ちの人と結婚するって決めてたの。
結婚することについて会話をしている様子です。
素寒貧の類義語
素寒貧の類義語には、「手許不如意」「貧乏」「貧困」「金欠病」などがあげられます。
素寒貧の対義語
素寒貧の対義語は「大金持ち」などがあげられます。
素寒貧まとめ
素寒貧とは、貧乏でお金も無一文であり、何も持っていないことを表す言葉でした。例文でも紹介しましたが、コロナ渦の影響で観光地や飲食店など、大きな打撃を受けている業界も多くあり、コロナのせいで素寒貧なんてことも全く珍しくない状況です。景気が悪くなれば、素寒貧も誰だって決して他人事ではなくなるので注意が必要ですね。