索強付会(けんきょうふかい)
人それぞれ考え方が違って、一つの物事に対しても違う意見が出てくることは当たり前ですよね。二つの意見がぶつかった時に皆さんならどうしますか。二人が冷静に話し合いのできる人なら良いのですが、中には自分の都合や考え方を押し付けてくる人っていますよね。今回はそんな人のことを表す「索強付会」という言葉について詳しく解説していきたいと思います。
索強付会の意味とは
「索強付会」の意味とは、道理に合わないにもかかわらず、物事を自分に都合がいいように解釈して押し付けることです。
索強付会の由来
「索」には、紐で牛を引っ張るという意味があり、本来は紐を牛にくくりつけて引っ張るのは道理には合いませんが、それを強く引っ張ることから、「索強」は道理に合わないことを無理やりに行うという意味になりました。そして、「付会」は無関係なものを一つにまとめるという意味があります。この「索強」と「付会」を合わせて、道理に合わないことでも無理やりに押し付けるという意味の「索強付会」という言葉が生まれました。
索強付会の文章・例文
例文1.明らかな間違いを押し付けてくるのは索強付会もいいところだ。
例文2.索強付会するはダメだと言いつつも、彼はかなり頑固な性格だ。
例文3.索強付会と言われても良いので、私は自分の意見を曲げない。
例文4.間違いを認めるのが恥ずかしいのか、彼は一貫して索強付会している。
例文5.索強付会ばかりする彼は信用を失った。
確かに間違いを認めるのは少し勇気が入りますが、間違った方向性のまま進むわけにもいかないので、間違いは潔く認める方が良いですね。
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索強付会の会話例
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レポートの添削をしてもらったんだけどどうしても納得いかないんだ。
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ちょっと見せてみて。ここの赤線のところね。
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僕は絶対にその主張が正しいと思うんだけど、どうしてダメなんだろう。
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レポートは感想文じゃないんだから、索強付会したらダメだよ。物事を客観的に見て、データで裏付けされていることを主張しないと。
自分の意見や感想を羅列するのは、大学生のレポートでありがちなことですね。
索強付会の類義語
「索強付会」の類義語には「漱石枕流」や「指鹿為馬」などが挙げられます。
索強付会まとめ
今回は、道理に合わないことを他人に押し付けるという意味の「索強付会」という言葉について解説しました。人間は一度正しいと思い込んでしまうと、その主張を支持するような情報だけを無意識に吸収するようになります。これは心理学用語で「確証バイアス」と言います。AI技術が進歩してレコメンド機能が向上してくると、より確証バイアスにかかる人が多くなるのではないでしょうか。このことを心に留めておくと、フェアな目で情報を判断できるようになるかもしれませんね。