終日(しゅうじつ)
「終日」とは「本来は朝早くから夜中までの”朝から晩”ですが、現代はその人やお店の活動や営業する時間」です。「終わる日」と書くので、何となく営業開始から終了時間や早朝から夜遅くまでと理解できるのが「終日」ですよね。しかし、これも人によってかなり受け止め方が変わるので、やや曖昧な表現とも受け取れます。ですから天気予報などでは「終日」を使用せず「一日中」とするそうです。
終日の意味とは
「終日」の意味は以下の通りとなります。
(1)朝から晩まで。一日中。
(2)外が明るい朝早くから暗くなった夕方や夜まで。
(3)会社員の勤務時間、飲食店などの営業時間など一般的な活動に適した時間帯。
(4)「ひもすがら」「ひねもす」「ひめもそ」等々とも読み同義。
「終日」は「朝から晩まで」となりますが、この「晩まで」というのが非常に解釈が難しい所があります。「朝」は「夜明けから昼前」までで具体的には季節によってまだ暗い時もありますが「午前3時から10時59分」、しかし「晩」は「夕方」と「夜」になっています。よって、日暮れである「夕方」は「午後6時から9時」となり、「夜」は「午後6時から午前2時59分」になります。すると「終日」を時間にすると「午前3時から翌午前2時59分」になります。しかし、学校や会社などの多くは午前8時半や9時から始まって午後5時や5時半で終わるのが一般的なので、この時間帯を「終日」としています。また、航空会社や鉄道会社などは始発便や始発列車から最終便や最終列車までが「終日」、コンビニなど24時間営業なら基本休みなしの「終日営業」となります。しかし、例えば同じく24時間稼働する交代制勤務の工場や病院などはまた「終日」の捉え方も変わりますし、深夜営業する飲食店などは夕方の開店時間から閉店時間を「終日」とするので、この辺りは「終日」と言いながらもそれぞれの独自ルールによって時間が決められています。
終日の由来
「終日」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては奈良時代に成立した日本最古の和歌集「万葉集」などに文言が記されています。
終日の文章・例文
例文1.ファミレスやコンビニの終日営業とは24時間営業と解釈できる。
例文2.いくら繁忙期だからともう三日間も家に帰れず、これでは終日勤務が続くロボットのようで退職したい気持ちが日増しに大きくなる。
例文3.今日は終日忙しくて休み時間もろくになかったので、疲れて早く家に帰りたい。
例文4.天気業界では終日は使用を控える言葉になっている。
例文5.この快晴が終日まで続いてくれれば、海水浴のお客さんも大喜びだろう。
「終日」を使った例文となります。
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終日の会話例
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明日から東京に行ってくるよ。
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あーそうだったね。ところでホテルとかは決めたの?
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ホテルは高いからお金がもったいなくて、漫画喫茶とかで仮眠すればいいかなって思っている。
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そうだね。東京なら繁華街が多くて、ああいう終日営業の店は本当に助かるわよね。
東京に遊びにいく前日の会話内容です。
終日の類義語
「終日」の類義語には「一日中」「朝晩」「四六時中」「年中無休」「24時間営業」「終日営業」「24時間オープン」などの言葉が挙げられます。
終日の対義語
「終日」の対義語には「終夜」「一晩中」「時間限定営業」「深夜営業」「昼のみ営業」「早朝営業」などの言葉が挙げられます。
終日まとめ
基本としては早朝から夜遅い晩までが「終日」ですが、現代はそれぞれの仕事や学校など生活スタイルによってかなり受け止め方が変わってしまいます。ですからコンビニなど24時間営業の店と日勤のサラリーマンなら同じ「終日」でも意味が違うので、その人自身や業種の稼働時間や営業時間を「終日」と認識する方が正しいようです。