「総辞職」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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総辞職(そうじしょく)

「総辞職」とは「内閣総理大臣と国務大臣全員が辞職する事」です。現職の総理や各大臣が職を辞するので、当然ながら次の総理や議員を決める為の総裁選や総選挙が行われます。新しい総理が決まれば、再び大臣を選考し新内閣が発足されるという流れです。この一連の動きになるとニュースなどが毎日のようトップで扱うので、否が応にも頭の片隅に入ってしまいますよね。それでは「総辞職」について詳しい解説をさせて頂きます。

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総辞職の意味とは

「総辞職」の意味は以下の通りとなります。
(1)企業や団体などで役職全員が辞職する事。
(2)内閣総理大臣を始めとして全ての国務大臣が同時に辞職する事。
(3)「内閣総辞職」も同義。
「総辞職」はある企業や団体などで役職に就く全員が一斉に辞める事でもありますが、世間一般的には「内閣総辞職」の事でありこれを略して「総辞職」となります。最近では菅総理による内閣が令3年10月4日に「総辞職」となり、同日に新総理に就任した岸田氏の新内閣が発足をしました。憲法において「総辞職」する条件は以下の通りです。
・衆議院で内閣不信任案が可決され(内閣信任決議案の否決)、10日以内に衆議院が解散されない
・死亡や昏睡などで内閣総理大臣が欠けた時
・衆議院選挙の後に初めて国会召集があった時
・内閣の自発的な総辞職や総理大臣の辞職
過去の内閣を振り返っても「総辞職」の理由は様々ですが、しかし通常は衆議院選挙敗北や支持率低迷など何かしらの責任を取って総理が引責や辞任とするパターンが多いですが、今回の菅総理の総裁選不出馬というのはかなり稀なケースです。要は総裁選で負けると見通して、突然の退陣表明からの「総辞職」という流れになったのです。内閣が「総辞職」となっても、その後は新総理が任命され新内閣発足までは引き続き職務を続けますが、メディアは当然ながら次は誰がなるのかとその話題で独占されます。菅総理が衆議院解散をしなかったので自民党総裁選が行われ、勝者となった岸田氏がそのまま衆参議院の「首相指名選挙」で指名され新総理となりました。よって、「総辞職」となれば新しい総理が誕生し、新内閣が発足します。しかし、今回のように衆議院選挙が直後に控えていると短命に終わる可能性もありますが、岸田総理は支持率が高い内の総選挙を目論見、10月14日に衆議院を解散する意向を固めています。順当に進めば解散から40日以内に総選挙となり、その後は特別国会が召集され、再び「内閣総辞職」からの指名選挙という流れになります。今回のように総裁選と衆議院の任期満了が近いと周辺はドタバタし、新総理に就任したばかりの岸田氏が仮に選挙で負けてしまうと歴代最短の内閣となる可能性も高くなります。

総辞職の由来

「総辞職」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては近代日本の小説家・徳富蘆花の著書「思出の記」(1900年~01年)などに文言が記されています。

総辞職の文章・例文

例文1.総辞職に強い関心を持っている国民は一体どれだけいるのか?
例文2.コロナ対策の専念というのは誰が見ても詭弁で、単に世間から人気がなくなり党内の力学に敗れ、何も無くなったので総辞職しか道は残されていなかった。
例文3.総辞職が総選挙にどう影響するか一喜一憂する人もいるだろう。
例文4.後100年ぐらい経たないと、自民党が総辞職と総裁選をただ繰り返す独り相撲が延々と続く気がする。
例文5.菅内閣は総辞職でコロナ対応に追われた在任1年余が終わりを告げた。
内閣の「総辞職」についての例文となります。

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総辞職の会話例

  • 菅総理が総辞職を表明したから、マスコミは連日この話題だよ。

  • コロナ対策の専任って言いながら、総辞職でコロナ報道が吹き飛んだのは流石ね。

  • でも内閣総辞職だから、次は総裁選だよね。

  • 次は誰が総理大臣になるのか。でもすぐ総選挙だから、自民党が惨敗したら新総理も短命になるのよね。

「総辞職」から総裁選や総選挙の会話を男女がしています。

総辞職の類義語

「総辞職」の類義語には、「引退」「退陣」「辞任」「退官」などの言葉が挙げられます。

総辞職の対義語

「総辞職」の対義語は厳密にはありませんが、”辞職”の対義語は「免職」「在職」「就任」「就職」などの言葉が挙げられます。

総辞職まとめ

「総辞職」は内閣総理大臣と総務大臣・法務大臣・外務大臣といった国務大臣全員が辞職する事で、衆議院不信任案可決や今回の菅総理のように自ら辞意するなどの理由で執り行われます。その後は総裁選から新総理大臣が指名され新内閣発足という流れになります。

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