「羊頭狗肉」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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羊頭狗肉(ようとうくにく)

「羊頭狗肉」という四字熟語は、耳にしたことはあってもその文字の組み合わせからは意味を察しにくいかもしれません。しかし意味は意外と単純なので、一度覚えてしまえば忘れることはないでしょう。ここでは羊頭狗肉の意味や使い方、語源等について解説します。

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羊頭狗肉の意味とは

羊頭狗肉は読み方は(ようとうくにく)となります。「狗」とは犬のことで、羊頭狗肉は羊の頭と犬の肉を表しています。その意味は、羊の頭を看板に掲げておきながら実際には犬の肉を売っている、つまり表面的には質の良い物だと謳っておきながら、中身は粗悪なものであるということです。そのため、ネガティブな場面でよく使われる四字熟語です。

羊頭狗肉の由来

中国の南宋時代の仏教書で、仏教における故事などを紹介している「無門関」において「羊頭狗肉」の一節が掲載されています。「羊頭狗肉」という漢文を文に置き換えると「羊頭を掲げて狗肉を売る」と読むことができます。

羊頭狗肉の文章・例文

例文1.とても良い商品だと言っていたのに、すぐ故障した。羊頭狗肉だ。
例文2.羊頭狗肉にならないように、品質には万全を期す必要がある。
例文3.ブランド名ばかりが目立っているが、実際は羊頭狗肉だ。
例文4.羊頭狗肉と言われていたが、最近は本当に良い商品を販売している。
例文5.あの店は産地偽装をしていたらしく、羊頭狗肉だ。
日常会話ではあまり使用することがないかもしれませんが、書籍や新聞記事等では用いられることがしばしばあります。表記の際は「苦肉」と間違えないように注意しましょう。

羊頭狗肉の類義語

類義語には「有名無実」や「看板倒れ」等が挙げられます。また、「羊頭を掲げて狗肉を売る」と良く似た表現で「牛首を懸けて馬肉を売る」という言葉もあります。こちらは中国の古典「晏子春秋(あんししゅんじゅう)」の出典ですが、意味はほとんど同じです。

羊頭狗肉まとめ

羊頭狗肉という言葉は学校の授業で学習すると思いますが、実生活では使われる頻度はそれほど高くなく、類義語である「有名無実」の方が意味が分かりやすいかもしれません。ただ、羊頭狗肉のように故事から生まれた言葉やその由来について知っておくことは知識の幅を広げてくれますので、興味が沸いた際には是非調べてみてください。

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