老獪(ろうかい)
「老獪」は、”老”という文字が含まれるので、イメージしやすい言葉ですよね。ベテランの知恵や経験などの意味があると容易に察すれます。また、サッカーファンにとっては、ベテラン選手のプレーに対して表現される事が多い言葉でも知られています。それでは、若い人にはまだ馴染みが薄いでしょうが、覚えて損はない「老獪」についての解説となります。
老獪の意味とは
「老獪」の意味は以下の通りとなります。
(1)経験抱負、悪賢い、抜け目ない、狡賢い。
(2)主に年長者に対し、その経験から周囲が知らない事を披露した際に褒める意味として。
(3)老猾と同義。
一般的には、その集団などの年長者に対し、称賛する意味として「老獪」と使います。正攻法よりも、経験ならではの狡賢さや新人には思い浮かばない発想、機転などに対し使う言葉で、ベテランならでの味や風格がある時に用いられます。スポーツでは、サッカーでベテラン選手の巧みなプレー、また南米選手の狡賢いプレー、他にもベテラン政治家ならではの言動などにも「老獪」として、一定の評価をするのが良くあります。
老獪の由来
「老獪」は中国語にも存在するので、ルーツが中国なのは間違いありませんが、詳細は残念ながら不明です。中国語でも意味は同じで、狡賢く立ち回りが上手、口先が上手い等となります。”老”は老いている、年を取っている、”獪”は悪賢いという意味が元々はあります。また、芥川龍之介の作品「舞踏会」(1920年)には、「その老獪らしい〜」という一文が含まれています。
老獪の文章・例文
例文1.50代を超えても現役の三浦知良選手の老獪プレーが際立つ。
例文2.老獪さを知りたいなら、場末のスナックでお酒を飲むのが良い。
例文3.近所の御爺さんはまるで仙人のような風貌だが、物知りで時には狡賢く、老獪という表現がピッタリな人物だ。
例文4.政治家は老獪さがないと、生き残る事はできない。
例文5.老獪な人ほど、社会では出世していく。
「老獪」を使ったよくある例文パターンとなります。
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老獪の会話例
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最近は買物や外食が便利になったよね。
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スマホで支払いできるから、財布必要ないもんね!
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買物や外食前、スマホでクーポンの確認をするからね。俺って、老獪でしょう?
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それって、今時誰でもしているよ。それに、老獪って使うのは間違いでしょう。これを今指摘しないで、後で恥かかせるのが逆に、老獪なんだけど、私は親切だから教えてあげたよ。
「老獪」を勘違いして使う男性、それを指摘する女性の会話です。
老獪の類義語
「老獪」の類義語には、「狡猾」「老猾」などの言葉が挙げられます。
老獪まとめ
「老獪」はベテランなど経験ある人に対しての称賛であり、狡賢いや抜け目ないという意味があります。本来は狡賢いのは、あまり褒められたものではないですが、時と場合によってはそれが必要となる時があります。勝負の世界などは、一瞬の気の緩みが命運を分けるので、その時には老獪に長けたベテラン選手の(狡賢い)知恵や経験や勘が必要であったりします。