老舗(しにせ)
老舗とは何代にもわたって伝統的に事業を行っている店舗や企業を指す言葉です。広い意味で言えば、お店や企業ではなくても、組織や団体であっても老舗と呼ぶケースがあります。今回は「老舗」について意味や、由来、読み方、例文、類義語などもわかりやすく解説をしていきます。
老舗の意味とは
老舗の意味とは、何代にもわたり、伝統的に事業・商売を続けているお店や会社を指す言葉であり、老舗と呼ばれる事はその業界においてステータスの様な意味合いと信用を持ちます。
また老舗と呼ばれる基準は明確ではありませんが、一般的に事業を始めて100年前後あると老舗と呼ばれる事が多いようです。
例を挙げると、和菓子の世界では羊羹で有名な「とらや」は 室町時代後期に京都で創業しており、約500年もの歴史があり、間違いなく老舗と呼べるでしょう。日本酒の世界では灘五郷の一つである「剣菱酒造」は1505年の創業となり、こちらも500年以上の歴史をもっています。他には調味料の世界では醤油を作っている「キッコーマン」は1661年の創業であり、400年近い歴史を持っています。
老舗の由来
老舗の由来は動詞である「為似す・仕似す(しにす)」から来ています。この言葉は似せる、真似るなどの意味を持ち、家業や事業を後世に守り受け継ぐという意味になり、江戸時代から使われるようになり、そこから「しにす」が名詞化して「しにせ」という呼び方になり、今の「老舗」という言葉が出来上がってきたと言われています。
老舗の文章・例文
例文1.手土産は老舗の和菓子屋さんの羊羹が喜ばれる。
例文2.老舗の旅館で心の温まるおもてなしを受けて感激した。
例文3.時として老舗のプライドが邪魔をして時代に乗り遅れる事もある
例文4.老舗と呼ばれていても常に革新的な作品を出す挑戦的な和菓子屋さんもある
例文5.老舗とは長年の歴史がその商品や文化が紡いできたものとも言える。
老舗と呼ばれる事は歴史であり、信用でもあります。長い年月の中で逆風が吹いた時もじっと耐え忍び、今なお当時の形を残しつつ、現代にも価値を提供する事は素晴らしいと言えますね。
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老舗の会話例
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老舗の和菓子を手土産に謝罪にいったら、先方の社長は大喜びだったよ!
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謝罪にいったのに、大喜び?
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なかなか地方では手に入らないらしくて、大好きだけどめったに食べられないみたいで、最後にはうちの会社がミスしてくれて良かった!なんて言われちゃったよ。
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やっぱり老舗が長年続けきた味や文化は多くの人が認めているってことがわかるよね。
仕事でミスをして謝罪にいったにも関わらず、老舗和菓子屋さんの手土産がたいそう喜ばれたという話でした。
老舗の類義語
老舗の類義語としては、「名門」「格式」がありますし、歴史や伝統という部分の意味では、「風情」「情緒」「レトロ」「アンティーク」などもあげられるでしょう。
老舗まとめ
老舗について今回は解説をしてきましたが、昨今のコロナウイルスの影響で老舗と呼ばれるお店や会社も大打撃を受けています。そういった老舗の灯が消える事がないように国も行政もサポートしつつ、日本の文化として残っていく事が文化の一層の成熟に繋がるのかもしれません。