聞いた百より見た一つ(きいたひゃくよりみたひとつ)
「聞いた百より見た一つ」とは「人の話を100回聞くよりも、自分の目で一度確かめた事には及ばない」です。他人の様々な意見より自分で実際に見て感じた方が間違いなく、そんな当たり前の事実を述べている諺となっています。もし他人の意見に惑わされやすい性格なら、「聞いた百より見た一つ」を胸に刻んではどうでしょうか? それでは解説に入らせて頂きます。
この記事の目次
聞いた百より見た一つの意味とは
「聞いた百より見た一つ」の意味は以下の通りとなります。
(1)人の話を色々と聞くよりも実際に自分の目で一度確かめた方が確実という事。
(2)人の話を百回聞くより自分で見た一度に及ばない事から、自分で確認するべきという教え。
(3)「耳聞は目見に如かず」「百聞は一見に如かず」も同義。
「聞いた百より見た一つ」は有名な諺「百聞は一見に如かず」(ひゃくぶんはいっけんにしかず)と同義で、人からあれこれと何遍も聞くよりも、自分の目で一度確認をした方が確かという意味です。そこから、何事も自分の目で実際に確認をするべきという喩えや教えとなります。何が言いたいかと言うと、例えば地方に住んでいる人が東京の都会ぶりを色々聞かされるよりも、実際に自分が訪れてその目で見て感じた事には及ばないという事です。したがって、実際に自分で体感したり確認する事こそ真実であり事実で、人の話というのは嘘や噂もあるので100%信用するべきではなく疑ってかかるべきなのです。そんな事から、人の声に惑わされずに自分が見た事実を受け入れるのが「聞いた百より見た一つ」です。
聞いた百より見た一つの由来
「聞いた百より見た一つ」の由来は正確には不明ですが、同義語である「百聞は一見に如かず」は中国後漢時代の歴史書「漢書」の趙充国なので、そこから派生したと推測できます。
聞いた百より見た一つの文章・例文
例文1.北海道在住だがもっと寒い地を体感しようと、聞いた百より見た一つというので実際にアラスカを訪れてみる計画を立てている。
例文2.様々な悪評があるが聞いた百より見た一つなので、実際にブラック企業で働いてみたら、それは最悪な現場で毎日課長が部下に暴言を吐きまくりで即刻で辞めた。
例文3.聞いた百より見た一つ、生活が苦しい時に支えてくれた友人に紹介された某宗教団体はとても優しく、毎月のお布施も3万円とリーズナブルで、なぜ巷では変な噂が出ているのか理解できない。妹などは未だに私が洗脳されたと心配し迷惑だ。
例文4.商品を購入する際はレビューを参考にするが、結局は聞いた百より見た一つで、実際に手にするまではどんなレビューも無意味だ。
例文5.地方都市の状況は悲惨で死に体という話を絶対に耳に入っているはずなのに、聞いた百より見た一つすらしないで放置している政府は責任放棄で許されるべきではない。
人の話よりも見た方が確実という意味での様々な例文です。
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聞いた百より見た一つの会話例
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駅ビルに今度、有名な洋菓子店が入るそうだね。そうしたら、何か買ってこようか?
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でも、あそこのテナントって、どんな店が入っても一年持たずに撤退ばかりでしょう。今度もあてにならないんじゃない?
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いやいや、聞いた百より見た一つって言うでしょう。実際に食べてみたら、凄く美味しいかもしれないじゃん。
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それなら、入店して暫く経ってから購入しましょう。急いで買っても、美味しくなければ勿体ないものお金が。
新しい洋菓子店に興味がある夫と、節約志向から焦って買う必要がないとする妻の会話です。
聞いた百より見た一つの類義語
「聞いた百より見た一つ」の類義語には、「百聞は一見に如かず」「論より証拠」「鯛も鮃も食うた者が知る」「聞いた百より見た五十」などの言葉が挙げられます。
聞いた百より見た一つの対義語
「聞いた百より見た一つ」の対義語には、「耳を信じて目を疑う」などの言葉が挙げられます。
聞いた百より見た一つまとめ
「聞いた百より見た一つ」は人の話すあれこよりも、実際に自分が見て確かめた事が確実であり真実という事です。人の声は色々と尾ひれが付くものなので、それに惑わされずに自分がその目で見て確認して判断するべきなのです。