「胡乱」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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胡乱(うろん)

「胡乱」とは「怪しい人や怪しい様子など、どうも胡散臭い諸々な事」です。年齢を重ねて人生経験を積んでいくと、直感が研ぎ澄まされるのかそれとも体内の危険信号が点滅するのか、怪しい人やヤバい現場などに直面すると脳や体が即座に教えてくれますよね。もちろん外れる場合もありますが、怪しい人とは係わらないのが無難なのです。

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胡乱の意味とは

「胡乱」の意味は以下の通りとなります。
 (1)正体が怪しく胡散臭い。はっきりしない。
 (2)確かではない事。真実かどうか疑わしい。不確実。
 (3)乱雑である事。不誠実。
「胡乱」は現代では殆ど使われない古語的表現の言葉ですが、それだけに時代小説や歴史小説などでは例えば「胡乱なり」といった形で割と見かける事もあります。もちろん現代でも逆手に取って、敢えて怪しいを強調するように用いたりもします。主な意味は上記の通りで、怪しい人がいる事を「胡乱な者を発見」、疑わしい事を「どうも胡乱に思える」といった風になります。要は普通なら「胡散臭い」「不審」「疑わしい」といった方が自然ですが、昔はそのような表現の一つとして「胡乱」となっていたようです。

胡乱の由来

「胡乱」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては南北朝時代の詩文集「了幻集」などに文言が記されています。

胡乱の文章・例文

例文1.地元の情報を調べていたらTwitterなどSNSで胡乱な人物が一気に拡散されたが、その特徴が明らかに自分自身の事で思わず頭を抱えた。
例文2.どこから見ても真面そうには見えない胡乱な香りを漂わせていても、教師や政治家になった瞬間に周囲が常識人とするのは流石に無理がある。
例文3.警察官やパイロットも制服を着ているから良い印象を持つだけで、脱いだら単なる疲れ切った中年であり胡乱と思われても仕方がない。
例文4.小さな家に年式古い大型車が停まり、主人らしき運転手がジャージ姿の小男だったら、それは近所の暇を持て余す韓国ドラマ好きの主婦達が胡乱などと盛に盛られたどんな噂話を立てるか分かったものじゃない。
例文5.深夜のコンビニは昼間とは打って変わって、お客と店員に商品まで胡乱な感じがしてまるで異世界にやってきたようで逆に落ち着く。
「胡乱」を使った例文となります。

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胡乱の会話例

  • えっ? 彼氏の仕事がホスト兼霊媒師なの…。それはまた珍しい職業で…。どうやって知り合ったの?

  • ホストクラブに初めていった時、最初に席へ着いたのが彼で。顔も今風で会話も上手だったので、私の方から告白して交際がスタートです。

  • それはおめでとう。で、霊媒師というのは?

  • ホストだけでは給料が安くて生活が大変だから、休日や昼間の時間はオンラインで霊媒師もやっているんです。彼って働き者ですよね。あー、今絶対に胡乱だと思ったでしょう?

知人女性から彼氏の自慢話をされています。

胡乱の類義語

「胡乱」の類義語には「胡散臭い」「不審」「奇怪な」「如何わしい」「訝しい」「不明朗」「不自然」「眉唾」「疑念が生じる」「疑いの念」などの言葉が挙げられます。

胡乱の対義語

「胡乱」の対義語には「実直」「誠実」「確信」「信任」「信仰」などの言葉が挙げられます。

胡乱まとめ

どこか怪しい人や疑わしい態度など胡散臭いのが「胡乱」です。また、真実とは思えない事や乱雑といった意味もあり、実はかなり便利な言葉となっています。現代は古語的な扱いから意味が理解されない場合も多いので、逆にそんな状況に陥った際に隠語めいた仲間内だけ通用する言葉にもなるのではないでしょうか?

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