「胡散臭い」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説！

胡散臭い(うさんくさい)

｢胡散臭い｣とは｢怪しいや疑わしい人や物事｣です。世の中には善人ばかりではなく悪人も大勢いるので、どうしても自己防衛として｢胡散臭い｣とガードを固めてしまう事がありますよね。良い儲け話があると懐かしの友人知人にいきなり誘われたら、お金が儲かるという気持ちと同時に騙されるのではと疑いの気持ちが芽生える事から、どうも怪しく感じる話などを｢胡散臭い｣と表現します。

胡散臭いの意味とは

｢胡散臭い｣の意味は以下の通りとなります。
　(1)何となく疑わしい。疑わしく見える人。
　(2)何となく怪しい。怪しく見える人。
　(3)不自然に感じたり怪しい疑惑があるように思える事。
”胡散”は｢疑わしい｣｢怪しい｣｢不審｣、”臭い”は｢不快な臭いを感じる｣｢疑わしい｣｢演劇などでわざとらしい｣で、疑わしいを繰り返して強調したのが｢胡散臭い｣です。飽く迄も感覚的なもので、明確な根拠などはないがこれまでの経験や直感などから、どうも怪しい人などに対して芽生える感情や本能的な危機感が｢胡散臭い｣です。例えば、絶対儲かると怪しい投資話を持ち掛けてきたり、高額な壺を購入するように勧めるような人は、普通の感覚から｢胡散臭い｣と頭や心の中で思わない方が無理があります。他にも、大企業の不祥事を起こした企業の謝罪会見やに嘘ばかり並べ誤魔化す事を繰り返す政治家なども十分に｢胡散臭く｣なります。よって、少しでも如何わしかったり怪しい点があると、勘違いの可能性が高くても一応の用心として｢胡散臭い｣と思ってしまいます。

胡散臭いの由来

”胡散”に関しては、江戸時代頃から現在と同じような意味合いで使われ始めたとされています。その前は勝手きまま･不確実･不誠実･疑わしいといった意味を持つ｢胡乱｣(うろん)でしたが、疑わしいを特化して”胡散”となり、近代に入ってからは”臭い”が付けられ｢胡散臭い｣となりました。

胡散臭いの文章・例文

例文1.愛犬と日課の散歩をしていたら、早朝だというのにベンチに長髪の男が独りで座っていてどこか胡散臭い感じもしたが素通りをして、後から気になって調べてみたらあの有名なハリウッドスターでなぜ日本に居るのかと興奮した。
例文2.明らかに胡散臭い人は実は真っ当を装い、詐欺師や犯罪者ほど身なりを整えて自分を偽るが、時折見せる癖が強い表情は素人ではないと明らかである。
例文3.知り合いがワンルームマンション投資を持ちかけてきたが、どうしても胡散臭く感じて仕方がなかったので断ったら激昂して、｢お前は人生に挑戦しない負け犬｣と散々な悪態を吐かれて気分が悪くなった。
例文4.金持ち自慢をするYouTuberのFX投資家ほど胡散臭いものはなく、金は捨てる程あると高級車を自慢したり手法を教えるくせにセコくメンバーシップ登録を毎回お願いするやり口はまるでコントで、この歴史的な円安相場で取引をしないどころかポジションすら公開しないのだから呆れて何も言えない。
例文5.中国サイトを使った買い物を繰り返しているが、最近は妙に気合が入っていて配達予定日よりもかなり早く届くのでそれが逆に胡散臭くて爆弾やウイルスでも入っているのではと毎回荷物を開ける度にドキドキする。
｢胡散臭い｣を使った例文となります。

• [adsmiddle_left]
• [adsmiddle_right]

胡散臭いの会話例

• 

  ほら、こうして口髭を伸ばせば俺のベビーフェイスも十分に胡散臭くなっていくでしょう？
• 

  本当、髭で大分印象が変わる。まるで薬をやって芸能界を引退した元アイドルみたいね。
• 

  それって褒めてないよな。それどころか、暗に胡散臭いって言っているようなものだよ。
• 

  大丈夫だって。胡散臭いけど、少しだけ元成功者っ感じがあるもの。でも薬好きって感じもあるし…、微妙なその髭は剃るべきね。

髭を生やし始めた知人男性にダメ出しをする女性という内容です。

胡散臭いの類義語

｢胡散臭い｣の類義語には、｢如何わしい｣｢怪訝｣｢半信半疑｣｢眉唾｣などの言葉が挙げられます。

胡散臭いの対義語

｢胡散臭い｣の対義語には、｢実直｣｢誠実｣｢信頼｣などの言葉が挙げられます。

胡散臭いまとめ

｢胡散臭い｣は明確な根拠はないがどうも怪しいや疑わしいという事です。個人の感想や思い込みですが、経験や直感から本能的に｢胡散臭い｣と思ってしまうのでしょう。ですから言動や雰囲気などから不自然さを感じ取ると、相手の事を｢胡散臭い｣と信用出来なくなります。