胴間声(どうまごえ)

「胴間声」とは「船員が発する太く低い声から、調子外れの濁った声や耳障りな声の喩え」です。女性は男性の顔など外見ばかりを見ているのではなく、実は手や声なども厳しくチェックをしているそうですよね。特に声は日々の会話で否が応でも聞かなければならないので、それが不快な声なら苦痛になるそうです。そんな男性ならではの低く下品な声とされる「胴間声」の解説となります。

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胴間声の意味とは

「胴間声」の意味は以下の通りとなります。
 (1)調子外れの濁った太い声。胴声。
 (2)下品な声。耳障りな声。
 (3)「どうまんごえ」とも読む。
”胴間”は「船の中央で帆の上げ下げをする人」「船の間取りの一つで船体中央部の間」、”声”は「人や動物が発音器官を使って出す音」「言葉の発し方」で、男性が発する独特な低音を効かせた太い声が「胴間声」です。一般的には耳障りな声ですが、船上などの周囲が煩い特殊な環境下ではこのような太く低い声の方が遠くの船員に聞こえやすくなります。しかし、日常生活ではそのような低い声は耳障りで下品として、不快感を表すように「胴間声に驚いた」「あいつは胴間声で嫌になる」といった風に使います。

胴間声の由来

「胴間声」の由来は残念ながら不明ですが、文献では”胴声”として人形浄瑠璃「双生隅田川」(1720年)などに文言が記されています。

胴間声の文章・例文

例文1.自分の声はまるで胴間声のようでずっと嫌いだったが、応援団に入部したら先輩達から「持って生まれた特別な声」と絶賛され嬉しくなった。
例文2.株主総会に初めて出席したがあちらこちらからヤジの胴間声が響き渡り、その迫力に圧倒された。
例文3.上司は機嫌が悪くなると、急に部下へ胴間声で八つ当たりを始める最悪な性格をしている。
例文4.メタルバンドのライブに行く目的は現代の胴間声とされるデスボイスが楽しめるからだ。
例文5.某お笑い芸人のツッコミは胴間声のようで、自分には気分が悪く受け付けない。
「胴間声」を使った例文となります。

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胴間声の会話例

  • 質問者アイコン

    マンションの隣人が煩くて、最近はもうずっとなんだよ。

  • 回答者アイコン

    それは大変ですねー。毎日ですか?

  • 質問者アイコン

    毎日だよ、連日連夜。決まって午後8時頃から男の低い声や笑い声が聞こえるんだよね。何と言うか、胴間声のような不快な声で。

  • 回答者アイコン

    それって、もしかして隣の人がライブ配信とかしているんじゃないですか?

職場にて男性が同僚女性に、現在住んでいるマンションの隣人が煩くて困っていると相談を持ち掛けています。

胴間声の類義語

「胴間声」の類義語には、「だみ声」「どら声」「蛮声」「しゃがれ声」「ハスキーボイス」「ドスの効いた声」などの言葉が挙げられます。

胴間声の対義語

「胴間声」の対義語には、「甲高い声」「か細い声」「弱弱しい声」「頼りない声」「蚊の鳴くような声」などの言葉が挙げられます。

胴間声まとめ

「胴間声」は調子外れの濁った声や低く不快な声です。元々は船上で帆の上げ下げをする人が周囲に聞こえるように出す独特の低い大声で、それが日常生活では下品として不快な声を表現する際に用いられるようになりました。

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