能動的(のうどうてき)

まるで人気ビジネス書籍のタイトルの様な「能動的」という言葉ですが、普段はあまり意識するものではありません。”活動的”や”自主的”の方が馴染み深く、使いやすいのではないでしょうか? 意味について調べても、きっと”活動的”とほぼ同じなので、具体的な違いなどが分からず困惑すると思います。そこで、より詳しく丁寧な解説を始めさせて頂きます。

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能動的の意味とは

「能動的」の意味は以下の通りとなります。
(1)自ら積極的に働きかける。
(2)自分の方が、他方に影響や作用を与える。
(3)受け身ではない活動。他からの働きの前に、率先して活動などをする事。
「能動的」とは「受動的」と対する言葉です。”受動”が他からの動作や影響を受ける事ですが、”能動”は自らが(最初に)動く、作用や影響を与えるとなります。また、「活動的」や「積極的」とも非常に近い意味がありますが、よりハッキリと行動を起こすのがこの二つです。「能動的」はそこまで積極的や積極性があるとは判断できないが、受動的ではなく自ら行動を起こしたニュアンスとなります。

能動的の由来

「能動的」としての由来は不明です。しかし、”能動”という言葉だけではないですが、明治時代以降は後付けで”的”を、中国語の「~の」とする意味で付けられるようになりました。「能動」の由来は、古代ギリシア語の受動を意味する言葉「paschein」に対する、「poiein」が”能動”となります。さらに遡ると、古代ギリシアの哲学者・アリストテレスが編み出した、人間の本質に迫る思想には、能動・受動だけでなく、場所・時間など様々な概念が現在にも反映されています。

能動的の文章・例文

例文1.彼女は能動的だが僕は消極的なので、デートの予定は毎回彼女が決めている。
例文2.能動的なので、休日は一日中家には居られない性分だ。
例文3.能動的と良く言われるのは、飽きっぽいので趣味が多いがどれも長続きしないからだ。
例文4.受動的な性格でも、大人になり周囲から認められると能動的な性格に変化する場合もある。
例文5.能動的な方が、女性からモテるのは事実だ。
「能動的」について、世間でよくある例文パターンとなります。

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能動的の会話例

  • 質問者アイコン

    あーあ、能動的な性格になりたいな!

  • 回答者アイコン

    どうしたの? 職場で嫌な事でもあったの?

  • 質問者アイコン

    職場の上司が、大人しすぎる性格だから営業に向いていない。もっと、積極的にならないから、成績が悪いんだと叱責されて…。それで落ち込んでいる。

  • 回答者アイコン

    そうなんだ。でも、上司のイビリにも耐えて頑張っているから立派だよ。それに、能動や積極的だから上手くいくとは限らないから。色んな性格や考えの人がいていいんだよ。

「能動的」や積極的になれず職場で注意され落ち込む彼氏と、それを慰める彼女とのやり取りです。

能動的の類義語

「能動的」の類義語には、「積極的」「自発的」などの言葉が挙げられます。

能動的まとめ

「能動的」は自らが積極的に行動したり、影響を与える、働きかけるという意味になります。「受動的」は反対の意味となり、二つがペアになっています。似た言葉で”積極的”などがあり、使い分けが難しいですが、「受動的」が使われる場合は「能動的」を対語として使用するのが無難です。

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