臨機応変(りんきおうへん)
その場面その場面ごとに、正しいと判断される行いをすることを表した四字熟語です。
「一つのことに集中することは得意でも、複数のことを同時に行うことが苦手だ」という方はまさに普段から心がけなければいけないと感じている言葉かもしれませんね。
今回はそんな「臨機応変」という言葉について、深く掘り下げていきたいと思います。
臨機応変の意味とは
「臨機応変」とは、その時々の状況にふさわしいと思われる手段を取ることを表した言葉です。
「臨機」という言葉の時点で既に時と状況に合わせた正しい行動を取ることという意味を持っているのですが、そこにさらに「応変」という、変わる局面に応じて対処するという言葉が合わさることによって、さらにその意味を強めたものとなっています。
訓読みだと「機に臨み変に応ず」という言葉になります。
臨機応変の由来
「臨機応変」という言葉は、古くは中国の南北朝時代(なんぼくちょうじだい)という時代について書かれた中国の歴史書、「南史」というものの中に登場する、梁という都市の総司令官だった蕭明という人物が将軍たちに対して言ったとされる言葉、「吾自ら機に臨みて変を制す、多言する勿れ。(私はどんな状況であっても自分自身で問題を解決することができる、だから不必要なことは言わないでくれ。)」といった内容の言葉が由来とされています。
臨機応変の文章・例文
例文1.優柔不断で不器用な僕は、臨機応変に物事をこなすことが苦手だ。
例文2.彼の臨機応変っぷりは目を見張るものがある。
例文3.臨機応変に動ける人になるため、普段からこの四字熟語を意識して動こう。
例文4.私のタイプは臨機応変に仕事をこなせる人です。
例文5.誰よりも不器用だった彼が今では誰よりも臨機応変に動くことができるようになっている。
臨機応変に仕事をこなせる人は「要領がいい」といった言葉でも、よく形容されますよね。
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臨機応変の会話例
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林さんてすごい臨機応変に仕事をこなせていて、すごいなと感じているんですけど普段から何か意識されていることとかってあるんですか?
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いえ、意外と色々なこと意識しながら取り組んでいてもそれはそれで気が散漫してしまうので、逆に「臨機応変に動く」って一単語だけを意識していますよ。
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なるほど!その発想はありませんでした。
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意味をしっかり理解できてさえいれば、常にどう動くべきなのかを教えてくれる便利な四字熟語ですよね。
臨機応変に動くことが苦手な方は、臨機応変に動けている方がどういうやり方をしているのか、普段から観察してみるといいかもしれませんね。
臨機応変の類義語
臨機応変の類義語としては「時と場合に応じて」や、「TPO(ティーピーオー)を弁える」などの言葉が挙げられます。
臨機応変まとめ
臨機応変に行動することが苦手だという方は数多くいらっしゃるかもしれませんが、意外とそうなるためのコツは何事も「慣れ」かもしれません。臨機応変に行動できないのは、それだけ経験が不足していることが大きな要因となっているかもしれません。
目の前にあることを一つ一つ確実に、しっかりとこなしていけば、ゆくゆくは自然と臨機応変に動ける人になれるはずです。
今、臨機応変に行動できなくて嘆いている方は、可能であれば目の前のたった一つに全力で集中してみると大きな効果が得られるかもしれませんよ。