「臨終」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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臨終(りんじゅう)

「臨終」とは「人が息を引き取り死ぬ間際であり、また死の確認をした医師が発する言葉」です。病院で家族を看取った経験があるなら「臨終」という言葉に聞き覚えがあるでしょうが、それ以外ではドラマや小説などの世界で見聞きする言葉で、実生活ではなかなか縁遠いものですよね。それでは実際にはどのような意味があるのか調べてみました。

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臨終の意味とは

「臨終」の意味は以下の通りとなります。
(1)人が死ぬ間際。死際。末期。死の直前の時期。
(2)葬式用語で、死に臨む事あり終末期を迎えた人が最後の息を引き取るまで看取る事。
(3)一般的には、医師が患者の死に至る直前状態に立ち合い、正式に死を確認した状態を指す。
(4)仏教用語で、死を迎える直前で命が尽きようとする「臨命終時」を略した言葉。
「臨終」は正式には仏教用語で「阿弥陀経」を由来とする「臨命終時」(りんみょうじゅうじ)を略した言葉です。現在は「臨終」、又は尊敬語となる「御臨終」(ごりんじゅう)という形になり、死に臨む状態から息を引き取った姿を看取る事となります。具体的には、人は最後を迎える直前は声をかけたり体を触っても反応しなくなり、当然ながら会話も不可能で体温も低くなり手足も冷たくこのような状態が「臨終直前」で、そして息を引き取る事になります。似たような言葉である「危篤」も命の危機が迫っている大変危険な状態ですが好転する可能性も僅かながらに残されていて、ここから回復する例も「奇跡の生還」として割とありますが、「臨終」からそのようになるのは不可能です。高齢者に限ると現在は大抵の場合が病院で亡くなるケースが多いので、医師が残された家族と死亡した「臨終」を確認し、その後は遺体を自宅や斎場に送ります。

臨終の由来

「臨終」の由来は上記の通り仏教用語からで、大乗仏教の聖典「阿弥陀経」に記されている「臨命終時」となります。

臨終の文章・例文

例文1.入院していた父が臨終となって先月亡くなったが、唯一の心残りは孫の顔を見せられなかった事だ。
例文2.不死身だと思っていた自分も最近は段々と老いてきて、腰痛に頭痛が日課となりそれからは視力低下や息切れも当たり前で、こうして人は弱り衰え臨終に近付いていくんだと実感している。
例文3.昔から犬好きなのでいつかは飼いたいと思っているが、犬の寿命は10〜20年なので臨終を迎えたショックを考えると怖くて躊躇する。
例文4.コロナ感染で思わぬ形で命を落とし御臨終を迎えた人が全国に大勢いる事だろう。
例文5.居酒屋で飲んでいたら隣の客に絡まれ、「臨終を迎える事になるぞ!」と脅され、恐怖のあまり半べそ姿で急いで店を後にした。
家族の死などで「臨終」を使った例文です。

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臨終の会話例

  • 大丈夫。少しは落ち着いた。俺達が悲しんでばかりだと、天国のお義母さんも悲しんでいるよ。

  • うん。でも、お母さんが死んだのが受け入れられなくて…。

  • そうだよな。危篤だからって急いで駆け付け臨終になって、それからドタバタしてあっという間だもんな。人の命は呆気ないよ。

  • もっと親孝行してあげれば良かったなーって、思っちゃうんだよね。

母親を亡くして落ち込んでいる夫婦の会話です。

臨終の類義語

「臨終」の類義語には、「終焉」「末期」「今際」「死際」「危篤」などの言葉が挙げられます。

臨終の対義語

「臨終」の対義語には、「誕生」「生誕」「出産」などの言葉が挙げられます。

臨終まとめ

「臨終」は人が死を迎える間際や直前で、そこから息を引き取る事です。元々は仏教用語で現在でもその側面もありますが、大抵の場合は病院で人が亡くなる際に死を確認した医師が発する言葉となっています。

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