自浄作用(じじょうさよう)
「自浄作用」と言えば、河川が微生物などの働きによって自然と浄化されることをイメージするかと思います。しかし現在では、特定の組織やグループに対しても、「自浄作用がない」などという風に使われるそうです。では、そういった組織においての「自浄作用」とは何なのでしょうか。そこで今回は「自浄作用」という言葉について詳しく解説していきたいと思います。
自浄作用の意味とは
組織における「自浄作用」とは、組織内での悪をその組織が自ら防ぐことを意味します。組織における「自浄作用」の際たる例が、「内部告発」と言えるでしょう。
本来、組織の中で自然発生的に問題点があった場合には、組織の中の人間がおのずと改善をしていくのが常ですが、最近は忖度という言葉に代表される様に権力者へ気をつかいすぎる為に自浄作用が働くなってしまうケースが多くなっており、これが問題となっています。
自浄作用の由来
川や海が自ら汚濁を取り除くことから転じて、組織がその組織内の悪を自ら防ぐという意味の、「自浄作用」が慣用句として誕生しました。
自浄作用の文章・例文
例文1.彼のグループには自浄作用がないので、やりたい放題だ。
例文2.自浄作用がない組織はいずれ崩壊する。
例文3.あの国は自浄作用がないので治安が悪い。
例文4.自浄作用を取り戻した組織は、再出発を果たした。
例文5.あることをきっかけに、彼の会社は自浄作用のある組織に変化した。
会社という大きな規模でなくても、学校での友達グループにおいても自浄作用がない人たちはいますよね。
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自浄作用の会話例
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芸人Tさんが税金をちょろまかしていたらしいよ。
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そう言えば彼は、自分の会社を持っているんだっけ。
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らしいね、自浄作用のない組織なんだろうね。
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自浄作用がないと、ある日突然第三者によって闇が暴かれたりするわよね。
自浄作用が働いていない組織の場合、第三者によって白日の下にさらされる事もあり、組織にとってはそちらの方がダメージが大きいのです。
自浄作用の類義語
「自浄作用」の類義語には、「襟を正す」「タレコミ」「内部告発」「綱紀の粛正」などが挙げられます。
自浄作用まとめ
今回は、組織内で悪を自ら防ぐことを意味する「自浄作用」という言葉について解説しました。週刊誌などでよくある、「友人Aからのタレコミ!」なども、情報の重要性はさておき、「自浄作用」と言えるのではないでしょうか。大人の世界って怖いですね。