自由主義者(じゆうしゅぎしゃ)
「自由主義者」とは「政治や経済思想として自由を原則とする人であり、国家干渉を排除して個人の自由を尊重する社会を支持する事」です。日本や欧米諸国などの「民主主義国家」では「自由主義」が原理原則として根付いているので、改めて「自由主義者」を解説するのは実は大変難しいところがあります。膨大な歴史を振り返るだけでなく現在も変化をし続けているからで、それぐらい自由とは時代に応じた部分があります。
自由主義者の意味とは
「自由主義者」の意味は以下の通りとなります。
(1)自由主義を信じる者。自由主義の立場を取る人。自由主義の実現に努力をする人。
(2)自由と平等な権利に基づく政治的・道徳的哲学である「自由主義」の原則を支持する人。
(3)17世紀の市民革命で登場した絶対君主からの解放を求める思想「自由主義」の立場を取る人だが、現在は人権・表現の自由・男女平等・国際主義等々の自由と平等な権利を支持する人々。
(4)個人の自由を尊重し国家の干渉を排除する思想となる人。
(5)英語表記「libertarian」「liberalist」。
”自由”は「自分の意のままに振る舞う」「勝手気まま」「法律範囲内で許容される随意行為」、”主義者”は「特定の主義を有する人」「思想や学説などで一定立場を取る人」で、自由と平等な権利を重んずる政治的立場を取る人が「自由主義者」です。要するに普段の日常生活で人権が尊重されたり自由な言論をする機会が認められたり、男女平等などが確立されている世の中は「自由主義」だからこそ可能であり、これが社会主義や全体主義の国では自由な権利その物が認められていません。ですから、日本や欧米などの国々は「自由主義」(自由民主主義)ですが、ロシア・北朝鮮・中国などは社会主義なので「自由主義」並びに「自由主義者」は表立って活動をする事は出来ず、もし活動が発覚すれば国の法律や方針に背いているので警察など国家権力によって拘束をされてしまいます。日本では当たり前になり特別意識する事もない「自由主義」や「自由主義者」ですが、歴史を振り返ると元々は国家や王室などによる民衆支配からの解放を求めた主義主張を行動化したもので、当初は政治・経済・社会思想としての自由を認めるところが出発点だが、現在においては人権・公民権・個人の権利・言論や信教の自由・表現の自由・男女平等等々といった様々な自由の権利を求めて拡大し、また社会が容認するようになっています。対する社会主義の国々では国民に基本的な自由を認めていないので、当然ながらこのような発展した自由の権利も認める事はありません。
自由主義者の由来
「自由主義」と「自由主義者」の始まりとされるのは民主主義の母国であるイギリスです。1215年にイギリスの法律であり憲章「マグナ・カルタ」が制定された以降は、フランス・アメリカでも市民革命が起こり「自由主義」や「民主主義」が従来の権威主義への否定や対抗として広まっていきました。
自由主義者の文章・例文
例文1.学校では教師がどんなに自由主義や自由主義者の素晴らしさを説いても、自由が生まれた時から当たり前の生徒達には全く響かず、それよりもアニメやスマホの中に自由があると信じて疑わない。
例文2.自由主義者とは楽園でラリっている中毒者と勘違いをしている人も多いだろう。
例文3.社会主義な北朝鮮で唯一の自由主義者は朝からミサイルを撃ちまくる総書記という笑えない話がある。
例文4.仕事を辞めて家でダラダラしていると自由主義者と皮肉る者がいるが、それならサラリーマンは全員が凝り固まった思想の社会主義者になる。
例文5.日本国は自由主義者による国家だが、それでも最近は国の監視が酷くなる一方でマイナンバーなどはその一環ではないのか。
「自由主義者」を使った例文となります。
- [adsmiddle_left]
- [adsmiddle_right]
自由主義者の会話例
-
コロナも大分落ち着いたし、そろそろ海外旅行にでも行こうか?
-
それならキューバにしない? 実は私、一度は行こうと決めていたの。
-
キューバはちょっとハードルが高くない? 確か社会主義だよね?
-
だからいいんじゃない。私達のような自由主義者が社会主義の国で不都合を感じると、日本に戻ってきて幸せを感じるでしょう。
恋人同士が海外旅行について会話をしています。
自由主義者の類義語
「自由主義者」の類義語には、「自由至上主義者」「リベラリスト」「民主主義者」「革新主義者」「進歩主義者」などの言葉が挙げられます。
自由主義者の対義語
「自由主義者」の対義語には、「社会主義者」「全体主義者」「専制主義者」「権威主義者」などの言葉が挙げられます。
自由主義者まとめ
「自由主義者」は現代においては様々な自由な権利を認める立場やそのような主義主張を取る事です。歴史的には当初は政治や経済的な立場に限定されていましたが、「自由主義」や「民主主義」を掲げる国家が成熟していくと人権・表現の自由・男女平等といったより発展した自由にまで広がっていき、一人の個人や人格としての究極の自由を尊重する方向に国全体が舵を取っていきつつあります。