自粛警察(じしゅくけいさつ)
新型コロナウイルス感染拡大を受けて、皆さんの生活はどのように変化しましたか。今も変わらず毎日出勤して働いて下さっている人もいれば、在宅ワークに切り替わったという人もいるかと思います。世間は何かと自粛ムードで、街には活気がありません。もちろん政府の言うように、今は不要不急の外出はすべきではありません。しかし、そんな中でも先ほど言ったように、今もなお変わらず外に出て働いている人もいます。すべての人を一括りにして、「外出自粛」という言葉を鵜呑みにしてしまうと、そういった方々がまるで悪者であるかのように扱われてしまいます。実際、「自粛警察」と言われる人が現れて、必要な外出をしている人に対して心ない言葉を浴びせたりしています。そこで今回は、「自粛警察」という言葉について詳しく解説していきたいと思います。
自粛警察の意味とは
緊急事態宣言下において、外出自粛要請や休業要請に応じない人や店舗に対して、私的な取締りを行う人のことをいいます。現在も通勤が必要な医療従事者や、他県ナンバーの自動車、バーなどの店舗が被害を受けています。店舗に恐喝文が書かれた張り紙を貼ったり、店の窓ガラスが破られるなどの被害が既に出ています。また、新型コロナウイルスに感染したとされる女性の職場や住所を特定して、インターネットに流すというようなことも行われています。
自粛警察の由来
新型コロナウイルス禍で自粛要請に応じない(応じることができない)人たちを、正義感や嫉妬、または不安感から私的に取締まる様子から、自粛をしているか取り締まる「警察」のようだというインターネットスラングです。
自粛警察の文章・例文
例文1.自粛警察は個人の事情をは無視して、外出している人を見るや否や非難する。
例文2.自粛警察が人災を引き起こしている。
例文3.過度な正義感は一歩間違えると自粛警察になりかねない。
例文4.彼のレストランは、自粛警察によって閉店を余儀なくされた。
例文5.メディアの不安を煽る報道も、自粛警察を生む一つの原因である。
自粛警察は「警察」と付いていますが、やっていることはどちらかと言うと犯罪者側です。
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自粛警察の会話例
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近所の駄菓子屋さん、お店閉めちゃったね。
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残念ね、ちゃんと入店制限を設けて対処していたみたいなんだけど。
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噂によると、今もまだ店を開けているから、嫌がらせの電話が相次いだらしいよ。
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酷いわね。そういう人たちのことを自粛警察って言うのね。
自粛警察の中には、長引く外出自粛に痺れを切らして、外出を解禁した人も少なくないだとか。
自粛警察の類義語
「自粛警察」の類義語ではありませんが、「コロナ鬱」という言葉も最近出てきました。
自粛警察まとめ
今回は、最近になって出てきたばかりの「自粛警察」というインターネットスラングについて解説しました。いつ終息するかわからない未知のウイルスとの共存に不安を抱くのは、ごく自然なことです。かと言ってその不安や焦り、正義感を過度に公の場で表現したり、ましてや自粛したくてもできない医療従事者のような人を攻撃するのは、とても良いこととは言えません。私たちが安全に自宅で生活できるのは、今もまだ外に出て働いてくれている人達がいるおかげだということを理解しましょう。