舌の根も乾かぬうち(したのねのかわかぬうち)
舌の根も乾かぬうちとは、言葉を言い終わるか終わらないうちのことと、前言を軽々に撤回したり、前言に反した事を言ったときに非難される形で使われる言葉です。あまり前向きな意味な使われる事はありませんが、政治家やテレビのコメンテーターの人のご都合主義を目の当たりにしていると、そう感じる人も多いのではないでしょうか。それでは「舌の根も乾かぬうち」の意味や由来、例文や類義語などを交えて、わかりやすく解説をしていきます。
この記事の目次
舌の根も乾かぬうちの意味とは
舌の根も乾かぬうちは、2つの意味を持っています。
(1)言葉を言い終わるか終わらないうちのこと。
(2)前言を軽々に撤回したり、前言に反した事を言ったときに非難する意味。
似たような意味ではありますが、(2)は批判的な使われ方をする事が多くなります。
また文化庁でどちらの言い方を使うか調査した結果によると「舌の根の乾かぬうちに」が本来の使われ方ですが、「舌の先の乾かぬうちに」も一定数おり、平成30年度では約25%が使うと答えており、間違えない様に使っていきたいですね。
舌の根も乾かぬうちの由来
舌の根も乾かぬうちの由来は、その言葉の通り「舌の根」が乾く隙もないということです。その様子を「舌の根も乾かぬうち」という言葉で表すようになったと考えられています。
舌の根も乾かぬうちの文章・例文
例文1.彼は失敗をしてしまい、今後気を付けるように注意を促したが、舌の根も乾かぬうちにまた同じ過ちを繰り返していた。
例文2.彼は健康に最近気を使っていると言っているにも関わらず、舌の根も乾かぬうちにお酒を沢山飲んで体を壊していた。
例文3.彼はいつも根も葉もない噂を言いまわっていて、舌の根も乾かぬうちにまた言いまわっているので失望した。
例文4.最初は、自分も企画に参加すると言っていたのにも関わらず、舌の根も乾かぬうちに参加しないと言い始めた。
例文5.もうしないといったにも関わらず、舌の根も乾かぬうちにまたギャンブルを始めてしまった。
これらから舌の根も乾かぬうちは、間髪空けずに意見を変えたり、過去に自分が言ったことを守らなかったりするときに使われることがわかると思います。是非使い方を覚えておきましょう。
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舌の根も乾かぬうちの会話例
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彼は今度こそ新しい場所で頑張って見せるといって家を出たのにも関わらず、舌の根も乾かぬうちに家に帰ってしまったらしいね。
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そうなんだ。彼には、海外で生活することはあまり向いていないのかもしれないね。
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裸一貫で彼は、海外に行っていたし準備が足りなかったというものもあるかもしれないしね。
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確かに。それにその国で使われる言葉を離せないとやっぱりやっていくのは難しいかもね。
舌の根も乾かぬうちは、自分の言った言葉を否定するような行動をしてしまったときにも使われます。また、海外に移住しようと思っても英語やその国の言語を話せないと暮らしていくのはなかなか難しいですよね。
舌の根も乾かぬうちの類義語
舌の根も乾かぬうちの類義語には、「昨日の今日で」「二つ返事で」「善は急げ」「間髪容れず」「前言撤回」「二枚舌」などがあります。
舌の根も乾かぬうちまとめ
舌の根も乾かぬうちの類義語には、よく耳にするような言葉も多く存在します。合わせて覚えておくととても役に立つと思うので是非知っておくとよいでしょう。