「舌先三寸」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

B!

舌先三寸(したさきさんずん)

中身が無い人や嘘吐きに対してピッタリな言葉を知っていますか? ほら吹き、ペテン師、偽り者などいくつもありますが、「舌先三寸」という言葉もありますよね? 軽薄そうで口先上手だと、この言葉も的確な感じがしますがどうでしょう。それでは、「舌先三寸」の解説を始めていきます。

[adstext]
[ads]

舌先三寸の意味とは

「舌先三寸」の意味は以下の通りとなります。
(1)口先が上手く相手をあしらう。巧みな弁舌翻弄する。
(2)上辺だけの言葉で心や中身がない。誠実さにかける物言いで相手を騙す、言い包める。
(3)「舌三寸」も同義。
上手な話術を悪用して、相手に迷惑をかけたり騙す。心がこもっていない、誠実ではないとバレバレなのが「舌先三寸」です。相手を喜ばさせ、楽しまる軽妙な話術とは、ここが最大の違いです。ですから、お金を騙されて取られた時などによく使用される言葉です。”一寸”は約3センチなので、”三寸”は約9センチです。”舌先”は舌の先っぽではなく、舌の大部分を占める場所となります。ですから、平均的な大人の舌の大きさは7センチなので、”三寸”はかなり大きな舌の持ち主です。もちろん、飽く迄も喩えですが、要するに長い舌の者はよく喋るという言い回しになります。実際には、舌が短くても良く喋り騙す人は「舌先三寸」と呼びます。

舌先三寸の由来

四字熟語の「舌先三寸」は諺の「舌三寸に胸三寸」が由来とされますが、厳密には判明していません。言葉としての意味は色々とありますが、実際に何時代に誰が発祥なのか等が不明です。文献としては、江戸時代の小説を集めた「仮名草子」の「伊曾保物語」(イソップ物語を翻訳)に「舌三寸」、評論家・花田清輝の小説集「鳥獣戯話」(1962年)に「舌先三寸」を使った一文がそれぞれ残されています。

舌先三寸の文章・例文

例文1.振り込め詐欺などは、舌先三寸の猛者ばかり揃っているので、相手にしないで電話を切るのが一番だ。
例文2.関西のお笑い芸人は、舌先三寸な曲者にしか見えないので、最近は番組で観ても笑えなくなってきた。
例文3.出会い系サイトには舌先三寸な女性が多く、初心な自分が登録したらコロッと騙されそうで怖い。
例文4.昔は一般家庭への飛び込み営業が多く、舌先三寸なやり方にコロッと騙される主婦が続出した。
例文5.イケメンや美女が、さらに舌先三寸な話術方法をマスターしたら、鬼に金棒だ。

「舌先三寸」を厄介な話術と捉えた、例文パターンとなります。

  • [adsmiddle_left]
  • [adsmiddle_right]

舌先三寸の会話例

  • 昨日は誰と遊んでいたんですか?

  • えっ、昨日は女友達と2人でドライブしていたよ。

  • それ、嘘ですよね。だって、昨日素敵な男性と一緒にいるところを見ましたよ。

  • 何だ、知っていたならそう言ってよー。思わず嘘ついちゃった。でも、私は嘘が下手なんだね。でも、これって舌先三寸には見られないから、逆にいいよね。

嘘がバレた女性が、逆に「舌先三寸」に見えないから良いと開き直る会話です。

舌先三寸の類義語

「舌先三寸」の類義語には、「二枚舌を使う」「舌の根も乾かぬうち」などの言葉が挙げられます。

舌先三寸まとめ

「舌先三寸」とは、口先達者で相手に嘘を吐いたり騙す意味です。また、騙してはいなくても、会話に心がこもってなく適当な言い回しや誠実さに欠けるのも、同様に「舌先三寸」となります。要するに、お喋りが達者だと、相手からこの様に思われる可能性が高いという事です。

最新の記事はこちらから