船頭多くして船山に上る(せんどうおおくしてふねやまにのぼる)
中学生くらいで習う言葉である「船頭多くして船山に上る」ですが、社会に出る事でこういった事を痛感するケースも学生時代と比べるとはるかに多くなってくるのではないでしょうか。今回は知らない人が理解しやすい様に「船頭多くして船山に上る」の意味をわかりやすく解説をしていきます。
この記事の目次
船頭多くして船山に上るの意味とは
せんどうおおくしてふねやまにのぼるとは、指示する側の人が多すぎるあまりに、物事の方向性が定まらずとんでもないところに向かっていくことを意味しています。皆さんよくこの言葉を見てみましょう、「船の頭」つまり船長が多すぎて方向が定まらないので船が山を登っていくという珍事件が起こっているわけです。どれだけトンチンカンな方向に進んでいるかわかりますね。なので指示を出す側の人間はある程度少なくなければ物事は決められないということを表しているのでしょう。我の強いリーダーが多すぎると案外いいチームにはならないということですね。
船頭多くして船山に上るの由来
面白いのは、世界でも同じ様な言葉が存在し直訳すると中国では「大工が多すぎると歪んだ家が建つ」、イギリスでは「料理人が多すぎるとスープがだいなしになる」などどれも面白い言葉です。
船頭多くして船山に上るの文章・例文
例文1.このプロジェクトメンバーはいいメンバーが揃っていたが皆我が強く結局プロジェクトは船頭多くして船山に上る。
例文2.船頭多くして船山に上るは中国では「大工が多すぎると歪んだ家が建つ」と表現する。
例文3.船頭多くして船山に上るは、イギリスでは「料理人が多すぎるとスープがだいなしになる」と表現する。
例文4.船頭多くして船山に上るにならぬ様にみんなで協力する必要がある。
例文5.サッカー日本代表が全員本田だったとしても船頭多くして船山に上るになる可能性がある。
優秀な人が集まればうまくいくとは一概には言えないということです。
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船頭多くして船山に上るの会話例
今度のプロジェクトは優秀な人は多いけれどチームワークが心配だなー。
そんなに我が強い人が多いの?
うんほんと多いんだよ、全く違うビジョンを持ったスティーブ・ジョブズが10人いる様なものさ。船頭多くして船山に上るにならなければいいけど。
それは船頭多くして船山に上るになりかねないかもね。
スティーブ・ジョブズが10人いるプロジェクトは船頭多くして船山に上るになりそうですね。
船頭多くして船山に上るの類義語
船頭多くして船山に上るの関連語は、「船頭多くして船岩に乗る」「下手の大連れ」「役人多くして事絶えず」などがあります。
船頭多くして船山に上るまとめ
この様におそらくどんな業界でどんな優秀な人が集まっても全く違うビジョン同士が集まってはむしろ事態は悪くなるということなのです。