艶っぽい(つやっぽい)
女性を褒め称える言葉はいくつもありますが、その中には今ではセクハラ定義される言葉も多数あります。また、同僚や不特定多数の前だけでなく、恋人や夫婦間でも発言するとセクハラになるなど、扱いが難しい場合もあります。今回の「艶っぽい」(つやっぽい)も、言われて嬉しい人もいれば、不快に感じる人もいるものです。また、女性の外見を褒めているのは理解できますが、具体的にはどのような女性で、どんな状態が「艶っぽい」のかは、案外と分かり難いものです。それでは、「艶っぽい」について詳しく解説をさせて頂きます。
艶っぽいの意味とは
「艶っぽい」は、それぞれの年代によって印象が違う言葉ではないでしょうか? 例えば、中高年世代には今では直接言葉として聞く機会は滅多に残っていません。それこそドラマや映画、或いは小説の世界、他には夜の飲み屋でスナックやキャバクラなどで女性を口説く際に、一部の男性客が勘違いをして使っているぐらいです。
このような状況での艶っぽいの意味は、以下の通りです。
①色っぽい、綺麗、美しい、美人。
②なまめかしい、色気、セクシー。
③ある表情や仕草、雰囲気などを褒め称える。
④総じて、口説き文句の一つとして。
しかし、これが若い年代の女性同士となると、また状況が変わってきます。男性が女性に対し使うとそこには男女間や世代間のズレが生じると、女性側が不快に感じればセクハラとなります。でも、女性が女性を褒める際に「艶っぽい」と使うと、そこには素直で好意的に受け取られるのです。
①下品で無い色っぽさ、大人の女性らしさ。
②メイク、髪型、仕草などが素敵。
③上品さ、美しさを褒める、憧れる等々。
ハッキリとした定義はないですが、女性が女性に対し「艶っぽい」と評するのは、言う方は素直に褒め称え、言われた側も好意的に受け止めます。妬みや僻みではなく、憧れの女性に対し「艶っぽい」と遂、口に出してしまうのです。
さらに、若い年代の男性を褒める際にも、一部では「艶っぽい」と表現する事もあります。そこには、顔やスタイルが良く魅力的な意味を込めて、「艶っぽい」となります。
艶っぽいの由来
諸説ありますが、「艶っぽい」がいつ頃から普及し始めたのかは分かっていません。大正時代、昭和初期には、美しい女性について「艶っぽい」という表現が既に用いられていたとされていますが、その前となると情報が残っていません。
”艶”には、なまめかしい、色っぽい、美しい、あでやか等の意味がありますが、男女間の恋愛として用いられていました。ですから、現在の様な女性同士で使うのは、時代がそれだけ変化した事になります。
艶っぽいの文章・例文
例文1.最近人気の女優達はひと昔前の派手なギャル系とは違い、本来の艶っぽい感じが出てより女性らしい。
例文2.筋肉隆々な男性も、女性から見ると艶っぽいとなるらしい。
例文3.艶っぽい仕草をマスターする為に、専門講師から指導を受けている。
例文4.艶っぽい綺麗な女性になるのが憧れであり、夢だ。
例文5.女性雑誌の表紙のモデルは、どこから見ても艶っぽい顔だ。
美しい、美人などを用いる際に、艶っぽいにすると言葉として上品さが伝わってきます。
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艶っぽいの会話例
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○○先輩、髪型を変えたのですか?
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そうなの。似合っている? 夏が近いし、思い切ってショートにして、大人の女性をアピール!
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めちゃくちゃ似合っています。艶っぽい、大人の女! という感じですね。
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メイクも最近変えたし、どこからどう見ても艶っぽいできる女よね! 後は痩せるだけ(笑)
職場の後輩男性と先輩女性の会話内容です。先輩女性は髪型を変えて、艶っぽくなったとご満悦ですが、最後にはオチもあります。
艶っぽいの類義語
「艶っぽい」の類義語には、「色っぽい」「小悪魔」などの言葉が挙げられます。
艶っぽいまとめ
本来は男性が綺麗な女性を口説く、又は褒める言葉が「艶っぽい」で、美人やセクシー、色気があるといった意味になります。しかし、時代変化と共に言葉の意味も変わるので、最近は男性が無暗に女性に対し「艶っぽい」と言う機会は減っています。その代わり、女性同士で「艶っぽい」と使われるようになり、そこにはメイクや髪型など、かつての男性が本能的に好むよりも、女性が好意的に感じる自然な色気が定着するようになっています。