芋づる式(いもづるしき)
芋づる式(いもづるしき。芋蔓式)は何かと物騒な事件が多い、最近特に見聞きする言葉ではありませんか? また、有名芸能人が薬物により逮捕されると、必ずその後には「芋づる式で某大物芸能人や某アイドルの逮捕間近!」といった報道がされますよね。しかし、その後に逮捕されるのは稀なので、「芋づる式」とはさもお約束のように捉え、本来の意味をはき違えそうですよね。言葉から察するに、畑から芋を収穫する際に、一本の苗に沢山の芋が付いているからと想像できますが、果たして本来はどのような意味を持つ言葉なのか調べてみました。
芋づる式の意味とは
「芋づる式」の意味は以下の通りとなります。
(1)一つの物事や事実が発覚すると、次々と他の事実も判明していく事。
(2)多くの出来事が関連して発生する、判明する。
(3)次々と新しい事実が判明し、犯人や容疑者がが連続で逮捕される事。
次々と事実や真実が判明したり、いくつもの出来事が連続で発生する意味がある言葉が「芋づる式」で、最近では、有名人や芸能人の薬物事件や疑いの際、ニュースやワイドショー、雑誌などで必ず登場する言葉となっています。ある一人の有名人が薬物で逮捕されると、その恋人や友人、売人なども逮捕される事から、使われるようになりました。しかし、最近では芋づる式で逮捕される事は少なく、そこが本来の意味との乖離やマスコミが無理して、面白おかしく使っているように感じてしまう、ある種空しい言葉になっています。
芋づる式の由来
芋づる式は、畑に埋まる芋の蔓を引っ張ると、そこにはいくつもの芋が付いている事から誕生した言葉とされます。その時代背景として、ジャガイモは江戸時代後期に北海道に入り、サツマイモは安土桃山時代時代に宮古島、その後に薩摩藩がある鹿児島に初めて入ったとされます。その経緯もあり、薩摩藩出身の西郷隆盛や大久保利通が芋づる式を生み出した一人、関係人物とする説が実しやかに噂されてきましたが、本当のところは不明のままです。
芋づる式の文章・例文
例文1.オレオレ詐欺の容疑者が、タイで芋づる式に逮捕された。
例文2.芋づる式なチャレンジと銘打って、芸能人が様々な企画にチャレンジしている。
例文3.芋づる式逮捕のような大きな事件で活躍するのが、刑事となった動機である。
例文4.芋づる式逮捕の報道に怯える薬物常習者もいるのだろう。
例文5.魚釣りをしたら面白いように釣れて、まるで芋づる式のようだと驚くほどだった。
どうしても、逮捕や事件などの例文ばかりとなってしまいます。
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芋づる式の会話例
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芋づる式って、本来は良い意味なんでしょう? だって、芋が想像以上に採れてラッキーという感じだよね。
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本当だ。言われてみると、その方がシックリするよね。
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でしょう。芋が少ないと思ったら、何個も何個も出てくるから、芋づる式だよね。でも今では…。
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薬物事件とセットの言葉という印象が否めないよね。本当は良い意味かもしれないけど、薬物の悪いイメージが大きいから、そこで必ず使われるフレーズが芋づる式に、残念ながらなっているよね。
「芋づる式」の意味や使われ方についての会話内容です。
芋づる式の類義語
芋づる式の類義語には、「息つく暇もなく」「連鎖的」などの言葉が挙げられます。
芋づる式まとめ
芋づる式は、畑に埋まる芋の蔓を抜いたらいくつもの芋が付いていた事を由来にして、ひとつを切っ掛けにして次々と事実が判明する、多くの出来事が連続発生とする意味があります。それでも、最近は薬物事件とのセットとなる印象が強く、芸能人が大麻などで逮捕されると、ネット上には芋づる式逮捕を期待する声や匂わす報道で溢れます。