「花筏」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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花筏(はないかだ)

「花筏」とは「桜などの花びらが川に散って流れる姿」や「高さ数メートル程度のハナイカダ科の落葉低木」です。筏とは現代では珍しいですが、無人島から脱出する番組などでお馴染みの木などを並べて作った海(水)に浮かべる簡易型の船のようなものです。そこから花びらが川に浮かぶ姿を「筏」のようだとして「花筏」としたり、落葉低木の植物名にもなっています。

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花筏の意味とは

「花筏」の意味は以下の通りとなります。
 (1)水面に散った花びらが連なって流れている姿を筏に例えた言葉。筏に花の枝の折り添えてあるもの。
 (2)モチノキ目ハナイカダ科の落葉低木の植物で別名「ヨメノナミダ」、日本全国各地の主に山などで生育している。
「花筏」は紋章である紋所の一つや油性香料といった意味もありますが、基本的には上記の通り水面を流れる花びらの姿か落葉低木の植物名となります。特に春になって満開の桜が散っていき、周辺の川に花びらが敷き詰められたような状態になると「花筏」を「ピンクの絨毯」や「〇〇川の花筏」として趣があります。またそれを観光名所としたり、青森県弘前市の弘前公園ではライトアップして幻想的な世界を作り出しています。植物の場合は全国各地の主に山地に生育する青々とした緑色の葉が特徴的な落葉低木で、若葉は山菜として食べる事も可能です。別名がユニークな事でも知られ、「ヨメノナミダ」(嫁の涙)以外にも「ママッコ」「ママコナ」「ママコノキ」とも呼ばれます。

花筏の由来

「花筏」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては室町時代に成立した歌謡集「閑吟集」などに文言が記されています。

花筏の文章・例文

例文1.これまで闇雲に花見の桜を楽しんできたが、花筏を知ってからは年に一度は拝まないと体調が悪くなるぐらいハマってしまった。
例文2.川を流れる幻想的な花筏を見ると、なぜもっと世間の話題にならないのか不思議に思うぐらい圧巻である。
例文3.趣味の登山もかれこれ10年選手となり、若い時のように急いで登るというよりも花筏などの植物を眺めながらゆっくり時間をかけて登るのが楽しくなった。
例文4.川沿いに桜の木があると、春には花筏が楽しめると期待が膨らんでしまう。
例文5.昼間の花筏も良いが、夜ライトアップされた花筏はまた別格の美しさがあり春の趣を感じられる。
「花筏」を使った例文となります。

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花筏の会話例

  • 昨日は出張で京都に行ったけど、花筏が本当に綺麗で見せてあげたかったよ。

  • 花筏…それって何なの?

  • 落ちた桜の花びらが川に敷き詰められ、筏のようだと見立てたものだけど、とにかく凄いんだよ。ピンクの花びらが川にあるのを眺めると、まだまだ知らない景色がこの世界にはあると痛感する。

  • それなら、今度は私を連れていってよ! で、取り合えずSNSでどんなに凄いか見てみる。

初めて見た「花筏」に興奮した男性とその彼女という内容です。

花筏の類義語

「花筏」の類義語には花びらが散る姿では「桜吹雪」「花嵐」「飛花」、落葉低木の種類では「アジサイ」「オウバイ」「コデマリ」「シモツケ」などの言葉が挙げられます。

花筏の対義語

「花筏」の対義語には「落葉高木」「常緑高木」などの言葉が挙げられます。

花筏まとめ

水面に落ちた桜の花びらなどが筏のように流れる姿、又はハナイカダ科の落葉低木が「花筏」です。どちらも植物に関するものですが、花びらが流れる姿は幻想的で美しく、落葉低木の場合は青々と茂る姿が特徴的となります。他にも「花筏」と呼ぶものはありますが、基本的にはこの2つと認識して問題ありません。

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