「茶坊主」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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茶坊主(ちゃぼうず)

「茶坊主」とは「本来は大名に仕える僧侶ですが、転じて権力者に媚びる者を見下す表現」です。ですから陰で自分が「茶坊主」と呼ばれるのは屈辱でありプライドが傷付くのですが、現在はあまり使われる表現ではなく、どちらかと言うならヤンキー漫画に登場したりヤンキー世代が好む言葉となっています。と言うのはサラリーマンなら社長にでもならない限り、大なり小なり誰もが「茶坊主」のような者で、上司に媚びるのは当然だからです。何より侮辱語と受け取れるので、あまり使い道がないのも事実です。それでは詳しい解説に入らせて頂きます。

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茶坊主の意味とは

「茶坊主」の意味は以下の通りとなります。
(1)室町時代や江戸時代に大名などに仕えてお茶をもてなす役割の僧侶。
(2)お茶を運ぶ僧侶が転じて、権力者に媚び諂う者を見下して使う言葉。
(3)ヤンキー用語では、喧嘩強いリーダー的な不良から使い走りをさせられる「パシリ的」な役割や根性や気合が入っていない情けない男への呼び名。
(4)「御茶坊主」「茶道坊主」「数奇屋坊主」なども同義。
”茶”は「摘んだ若葉や若芽を製した飲料」「日本茶」「茶化す」「揶揄う」、”坊主”は「寺院の僧」「髪の毛がない頭」「茶坊主の略」「親しみや揶揄い」となり、元々は室町時代や江戸時代に将軍や大名世話係である僧の職名が「茶坊主」でした。職名というので要は大名に仕えて様々な仕事をしていたのですが、その中の一つがお茶の手配や給仕で、当時は「茶の湯」が正式な儀式として持て囃され「茶会」を開くのは権力者にとってはステータスであり、また礼儀を学んだり死の恐怖をらげるなど大切な役目がありました。そんな時代は「茶坊主」と呼ぶのはある種尊敬の念を抱くものでしたが、時代が経過して近代に突入すると「茶坊主」は権力者に媚びる者や、仕事ができずお茶運びのような簡単な事しか出来ないという「情けない」「見っとも無い」といった見下しの言葉となりました。権力者に媚びる者には悪口や陰口として、仕事ができない者には堂々とバカにして使われ、それが地方の中高生達にも波及しいつからかヤンキー用語として「使いっ走り」をするような子分めいた役割の男でも呼ばれるようになりました。ですから世代だけでなくもしかしたら地域によっても様々な捉え方がされる言葉ですが、一般的には相手をバカにして「おーい茶坊主」「ゴミを捨てておけ茶坊主」といった風に使われます。

茶坊主の由来

「茶坊主」の由来は上記の通り室町時代となり、大名などに仕えて「茶の湯」などを手配する世話係の職名でした。

茶坊主の文章・例文

例文1.職場に新しく入ってきた新人を茶坊主と揶揄っていたら、実は地元で有名な全身タトゥーだらけで札付きの半グレの弟だと知り、ロレックスとアマゾンギフトカード3万円をプレゼントして何とか兄に言いつけないように許してもらった。
例文2.中学生の時は喧嘩自慢で知られていた同級生と駅前でバッタリ遭遇したら、高校の同級生から彼が茶坊主と呼ばれていたのでショックを受けた。
例文3.今の政治家の大半は茶坊主だらけだが、特に目に付くのはとっくに政治世界から引退したのにタレント政治家となって政権に忖度ばかりしてギャラをかすめ取る奴らだ。
例文4.俺の人生は茶坊主や専業主夫のまま終わりそうだが一片の悔いもなく、次生まれ変わっても同じように生きていくつもりだ。
例文5.ユーチューバーでちょっと成功すると、初めて訪れた美容室でバカにされているのも気付かずに変な髪型や髪色にされて、それを得意満面に披露してあれこそ茶坊主そのものだ。
バカにしたりされたりで「茶坊主」を使った例文です。

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茶坊主の会話例

  • ん…、どうも気持ちが悪い。体も熱いし、ちょっと病院に行こうかな?

  • ただの風邪でしょう。薬飲んで寝ていれば治るって。

  • いや、今日はいつもとちょっと違う気がするんだ。病院に行かないと治らないって、病院に行かせてくれよ。

  • もう、あなたはちょっと体調が悪くなると病院、病院って、オウムか! 本当に情けない茶坊主ね。勝手にどこの病院でも行ってくれば。

軟弱で体が弱い夫と呆れる妻の会話風景です。

茶坊主の類義語

「茶坊主」の類義語には、「太鼓持ち」「お調子者」「八方美人」「腰巾着」「イエスマン」「ゴマすり」「おべんちゃら遣い」などの言葉が挙げられます。

茶坊主の対義語

「茶坊主」の対義語はありませんが、媚びるや謙るの対義語は「尊大」「横柄」「高慢」「自惚れ」などの言葉が挙げられます。

茶坊主まとめ

「茶坊主」はお茶運びや世話をする人から、現在は権力者に媚びる人を見下して使う言葉です。そんな姿は情けないので、恥ずかしいという意味合いもあり、どちらにしろ誹謗や陰口として相手に対して使うのが一般的です。ヤンキー用語という側面では、リーダー的な中心人物の命令通りに動く使いっ走りであり、情けないや根性がない男を「茶坊主」と呼びます。

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