草葉の陰(くさばのかげ)
草葉の陰とは、墓の中やあの世のことです。この世で亡くなってしまって人とは、二度と合うことができなく、そのことを今生の別れということがあります。墓の中に入るということは、この世ではなく、あの世にいってしまうという風に昔も考えられていたと言われています。そんなことから草葉の陰はあの世についても意味するのですが、今回はそんな草葉の陰について説明していきたいと思います。
草葉の陰の意味とは
草葉の陰の意味は、墓の中やあの世のことです。陰には、隠れたところや人にも知れないという意味があるので墓地の下を草葉の陰が表すのはそのためです。
草葉の陰の由来
草葉の陰の由来は、棺桶に遺体を入れて、土の中に埋葬していたことにあります。遺体は土の中にあることからその上には草葉が生えて、遺体は草葉の陰にあることになります。このことから今の意味で草葉の陰が使われるようになったと考えることができます。
草葉の陰の文章・例文
例文1.彼の母は亡くなってしまったが、今も草葉の陰から彼のことを見守っているだろう。
例文2.私は結局最後まで彼に何もしてあげることはできなかった。きっと草葉の陰で泣いているのだろう。
例文3.大丈夫。君が自信を失くすことはないよ。だって草葉の陰から君のご両親は見守ってくれているに違いないよ。
例文4.彼女の大切な人は、草葉の陰に行ってしまい、戻らぬ人となってしまった。
例文5.草葉の陰にいる彼に声をかけてももう返事はない。
これらから草葉の陰という言葉は、墓地の下やあの世を表すのには適しています。
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草葉の陰の会話例
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彼の両親はこの前の災害で亡くなってしまったらしいんだ。
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そうなのかい。それは酷く残念だよ。
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うん。彼とは、小学校からの付き合いで仲良いんだけれどなんて声をかけたらいいのかわからないよ。
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草葉の陰にいってしまった人はもう戻らないからね。彼が両親の死を乗り越えられるよう僕にもできることがあったら言っておくれよ。
これは、両親を失くしてしまった人についてどのように声をかけるべきか話している様子です。
草葉の陰の類義語
草葉の陰の類義語には、「極楽」「彼岸」「幽冥」などがあります。
草葉の陰まとめ
人の命というものは儚いもので、一度命を失ってしまった人には、もうこの世にいる人は会うことできないのです。この世に生きている人は、そんな草葉の陰にいってしまった人たちがいない悲しみや苦しみを乗り越え、生きて行かなければならないのです。だからこそ、生きているときに伝えたいことや悔いの残らないようにやることはやっておくと良いと思います。