「莞爾」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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莞爾(かんじ)

「莞爾」とは「にっこりほほ笑む、笑顔という意味の古語的表現」です。大の大人が笑った場合は素直に「笑った」「笑顔を見せた」でも良いですがどこか違感を覚える人もいるようで、そうなると堅苦しい表現や昔の言葉を使ってその場を収めたいと思うようです。すると相応しい言葉が今回の「莞爾」ではないでしょうか?

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莞爾の意味とは

「莞爾」の意味は以下の通りとなります。
 (1)にっこり笑う事。微笑む。
 (2)笑顔を浮かべる。
”莞”は「イグサ科の多年草”い”」「寧ろ」「にっこり笑う」、”爾”は「汝」「お前」「然り」「その通り」「〜だけ」で、「にっこり笑うだけ」や「微笑む姿」となるのが「莞爾」です。この言葉は古語的な表現で現代ではあまり通用しませんが、明治時代など近代を扱った文学作品では割と多く使用されています。深掘りするなら、”爾”は「爾汝」などに使用されるのを踏まえて多少強引ではありますが、大人など普段は堅苦しい表情をしている者が笑顔を見せるのが「莞爾」ではないでしょうか。もちろん子供に使っても問題ないですが、文学作品などの例からも大人であったり、あまり笑顔が相応しくない場で笑った際に使用される事が多いようです。

莞爾の由来

「莞爾」の由来は古代中国・春秋時代の思想家・孔子の書物「論語」の「陽貨」となります。文献としては平安時代の平将門を描いた軍記物語「将門記」などに文言が記されています。

莞爾の文章・例文

例文1.生徒の前では不愛想で知られる担任教師だが、授業参観後の懇談会に出席した母親からは莞爾な表情を浮かべて好印象だと言われ、意外だと驚いた。
例文2.営業職の癖で、客としてコンビニのレジ前でも莞爾を咄嗟にしてしまうのは我ながら情けない。
例文3.客には不愛想なラーメン屋のオヤジがウシジマくんのような闇金らしき男が店に入った瞬間に直立不動で、莞爾な顔をしながらセルフの水を自ら淹れて諂う態度を見ていたら興醒めし、もう二度とこの店のラーメンは食べないと誓った。
例文4.政治家とは有権者には真剣な表情で嘘を吐き、献金をしてくれる企業や団体には最高に莞爾な顔を見せて何度も頭を下げる。
例文5.女優やアイドルは整形するほど素顔は整うが表情は乏しくなるので、莞爾を何度も見せる事になるコメディ作品の出演は拒否するようになる。
「莞爾」を使った例文となります。

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莞爾の会話例

  • 毎日が退屈だー。

  • 月曜の朝からそんなにボヤかないでよ。大丈夫、今日はいい日になるって。

  • 君のその屈託のない莞爾な顔を見ると、今日は何とか頑張れそうだよ。

  • そうでしょう。月曜から憂鬱って、ブルーマンデーじゃない。はい、今日もいってらっしゃい。

月曜の朝、出勤前の夫と妻の会話内容です。

莞爾の類義語

「莞爾」の類義語には「にこにこ」「笑顔」「笑う」「薄笑い」「嘲笑」「鼻で笑う」「盗み笑い」などの言葉が挙げられます。

莞爾の対義語

「莞爾」の対義語には「泣く」「めそめそ」「泣き叫ぶ」「啼泣」「哀哭」「流涕」「泣き顔」などの言葉が挙げられます。

莞爾まとめ

にっこり笑ったり、笑顔を見せるのが「莞爾」です。現代は素直に「笑う」「笑顔」を使うのが一般的ですが、古語的表現として状況に応じて敢えて「莞爾」とする場合もあり、例えば時代小説など昔の文学作品では頻繁に見掛ける事が出来ます。

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