落とし前(おとしまえ)
落とし前とは、簡潔に言うと、「揉め事など失敗の後始末をする」ということです。
任侠映画などのセリフに出てくる「落とし前つけちゃる!」「どう落とし前つけるんじゃ!」という普段の生活では聞きなれない言葉を聞いたことはありませんか?
今回は、この「落とし前」について説明していきたいと思います。
落とし前の意味とは
落とし前の意味としては、お店に来店したお客と交渉をして、適当な額まで値段を下げることを意味する表現です。
しかし、意味としては色々と転じて、現在使われる意味としては、「失敗の責任は自ら必ず取ること」、「不祥事の後始末をすること」などを意味する時などに用いられています。
落とし前の由来
落とし前の由来は、香具師(やし)の間で使われていた隠語で、露店などでお客と折り合いをつける為に、適当な所まで値段を落とすことを意味していました。
その意味が転じに転じて、揉め事などの仲に立って話をつける意味になり、現在使われる「失敗や不祥事の後始末をする」という意味となったのが由来となっています。
落とし前の文章・例文
例文1.それで、どう落とし前をつけるつもりだ
例文2.振り回された俺達への落とし前は、どうしてくれるんだ、って話だ
例文3.落とし前をしっかりしないか
例文4.少なくとも、俺の心の中では落とし前はついていた
例文5.落とし前は必ずつけてやるからな
普段、生活をしている中で、「落とし前」という言葉は滅多に聞くことはないと思います。
任侠映画の中でなら、セリフとしてたくさん出てくるので映画でなら聞いた事はあるという方もいらっしゃるのでは?
世間では、ヤクザ用語の怖い言葉として認識されているのではないでしょうか。
普段の生活で使うには、極力避けたい言葉ですね。
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落とし前の会話例
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落とし前はどうつける気だ?って映画の中でしか聞かないけど、どういう意味なんだろう
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わたし、渋いってよく言われるけど、菅原文太が好きで任侠映画とか見た時に意味を調べたんだけど、不祥事や失敗の後始末をする事なんだって!
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なるほど!どうりで任侠映画とか、そっちの世界で使われるわけだ!
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うん!映画の中でしか聞かない言葉だよね。
上記の会話の様に、普段は殆ど聞かない言葉ですよね。
任侠映画が好きな方なら、一度は聞いたことはあるかと思います。
だいぶインパクトある言葉なので、友人や家族、親しい人には決して使いたくないですし、言われたくない言葉ですよね。
落とし前の類義語
落とし前の類語としては、「後始末」があります。
発生した揉め事などの処理をする際に使う言葉です。「落とし前」の意味としてそのまま同じですね。
落とし前まとめ
「落とし前」とは、意味としては色々と転じて、いま現在では、何かしらの不祥事や失敗した事の処理・後始末するという言葉です。
映画の中では、聞いた事があるかもしれないですが、日常生活では滅多に発する事のない言葉だと思います。
後始末をする、って意味だけ見ると何か怖いですよね。
映画では聞いたことあるとしても、普段の生活で聞いたら嫌なので使わないように意識していきたいですね。