著しい(いちじるしい)
会社の売り上げや社員の業績などを見て「今月は著しく良いな」などと使うことがあるかと思います。この「著しい」は使っている人も多くなんとなく意味が分かるような気がする言葉なのではないでしょうか。意味やなぜ「いちじるしい」という言葉になったかの由来、使い方についてこれから解説していきたいと思います。
著しいの意味
何かの度合いが目立ってはっきりしていることや明らかであること、また見てはっきりと分かるほどであることを表しています。
著しいの由来
「著しい」は元々「いちしるし」という言葉でしたが、江戸時代頃より第三音節が濁音化された「いちじるしい」と使われるようになりました。
「いちじるしい」の「いち」は「いとおいし」「いとうつくし」などの「いと」と「いたく感銘を受けた」などの「いたく」と同源であるとされいます。
物事が明白であることを表す「しるし」にいちをつけて「いちじるしい」となりました。
著しいの文章・例文
例文1.データ化したことで社員の業務実績が著しくなった
例文2.彼は昨日よりも著しく成長している
例文3.先週の会議をして改善を図ってからで著しく良い結果になっているのが分かる
例文4.彼らがデビューしてから世間の関心が著しくそちらに向いている
例文5.結果が著しく悪い
基本的にはポジティブな言葉として用いられますが「はっきりと分かる」という意味ですので「著しく悪い」など良くない意味でも用いられることがあります。
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著しいの会話例
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最近きみの活躍をよく耳にするよ。こんな言い方あんまり良くないけど、何かあったの?
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良いのよ。うーん、特に何かあったわけじゃないけど、先月から業績が表で張り出されているでしょう?だからかな、モチベーションが上がってなんでも成功させようって気になるの
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あ、本当だ確かにあれを見ると君の業績が著しく伸びているのが分かるね
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そうなのよ、なんだか気持ちがいいわ
著しいという言葉を用いた会話の例になります。
著しいの類義語
類義語には「かなり」や「目立つ」「たいした」「顕著」「甚だしい」などが挙げられます。
著しいまとめ
甚だしいとも似ているようで違う意味を持っているもので、度合いがはっきりと分かる様を表す言葉になっています。
すでになんとなくでも知っている言葉として使われていますし、「昨日と比べて変化が著しい」「著しく良くなっている」など様々なシーンで使いやすい言葉になりますのでぜひ使ってみてはいかがでしょうか。