葬送(そうそう)
「葬送」とは「亡くなった人を火葬場や墓地に見送る最後の儀式」です。よく言われる言葉に「人は死んだ時に価値が分かる」があり、これは通夜や告別式に参列する人や悲しむ人の多さが一つの目安になるからでしょう。何よりも死者に対して最後の別れと区切りを付ける為にも「葬送」を執り行う必要があるのです。
葬送の意味とは
「葬送」の意味は以下の通りとなります。
(1)死者を葬り見送る別れをして火葬場や墓地に送り出す事。
(2)死者弔い送りだす儀式である葬式・弔い・告別式・通夜・納骨・お別れの会などの総称。
(3)「送葬」でも同義。
「葬送」は昔は遺体を葬る為に火葬場や墓まで送る事で、現在もそのような意味もありますが、葬式・通夜・告別式・お別れの会などの総称的にも使われています。これは色々と解釈が出来そうですが、「葬送」の本来の目的は亡くなった人の魂をきちんと送り出す事なので、日本の場合は仏教が多くなりますがそれぞれの価値観・宗教観・死生観などがあるので葬式をしないで火葬をするだけのケースもあります。ですから様々な状況に対応して、諸々の儀式を全て含めた総称として「葬送」と言うのです。ちなみに漫画・アニメ作品「葬送のフリーレン」のタイトルとしても知られています。
葬送の由来
「葬送」の由来は古代エジプトが発祥とされ、王族など亡くなった人の魂は生き続けるという思いから棺に入れるようになりました。それが他国にも広まって、日本ではそれ以前から独自の弔いはありましたが奈良時代になって現代にも通ずる仏教的な葬儀が行われるようになりました。
葬送の文章・例文
例文1.地元に帰省したら、葬送の行列が出来ていて都会では見られない光景なので戻ってきたと改めて実感した。
例文2.以前から体調が悪かった父親が入院した時は不謹慎ながら、頭の中には何度もショパンの葬送が流れてしまった。
例文3.私の誕生日は誰も祝ってくれないので葬送よりも寂しく悲しい雰囲気があるが、ケーキを購入するコンビニ店員だけは明るく親切で唯一の救いだ。
例文4.高齢化の日本は今後は葬送すら営まれずに忘れ去れらる人が多くなる一方、口だけの政治家は呆れるぐらいに私腹を肥やし、SNSでしか声を出さない一般人は有名人の死だけは特別だと形だけの悲しみの声を相次いで出し、そして何もかも数分後には忘れてしまう。
例文5.今年は相次いで友人知人が亡くなり告別式や葬儀など葬送に参列した1年だった。
「葬送」を使った例文となります。
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葬送の会話例
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政治家ほど葬送に参列する人もいないよね。
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それが仕事みたいなところがあるから。本人が忙しくて無理でも秘書が参列するでしょう。
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選挙の投票に結び付くからね。ニート界の大物である俺が死んだら地元の有力議員は葬送に来るかな?
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あなたが死んだら借金取りぐらいしか来ないわよ。
「葬送」について軽口を言い合う2人という内容です。
葬送の類義語
「葬送」の類義語には「葬儀」「葬式」「葬礼」「本葬」「密葬」「弔」「神葬」「弔事」などの言葉が挙げられます。
葬送の対義語
「葬送」の対義語には「婚儀」「慶事」「結婚式」「婚礼」「お祝い事」「七五三」「入学祝い」「金婚式」「開業祝い」「上棟式」「成人式」「出産祝い」などの言葉が挙げられます。
葬送まとめ
以上が亡くなった人を葬る為に墓まで送る「葬送」についての解説でした。現代においては葬儀や告別式やお別れの会といった事を「葬送」として、亡くなった人への最後のイベントという解釈がされています。よって、一般的には葬儀や告別式を用いる方が多いですが、「葬送」とする場合もあるので意味を理解しておきましょう。