虎の威を借る狐(とらのいをかるきつね)
自分の実力じゃなく人の風貌や実力の力を借りて威張ることを指していうことが多いですが、これは元々故事が由来の言葉になります。とても有名なお話、言葉なので国語の授業などでこの話を読んだことのある人もいるかと思います。これから解説していきます。
虎の威を借る狐の意味
権力を持つ人の異性や実力を借りて威張ることを意味しています。
虎の威を借る狐の由来
虎に捕まえられ食べられそうになった狐が「私は天帝が百獣の王としてこの世に遣わしたものなので食べてはいけません。食べるということは天の命令に背くことになりますから。信じないというなら私の後についてきてみてください。百獣は私を見てみんな逃げていきますからね。」と言い虎を後ろに連れて歩き、動物たちは虎を見て逃げているのですが、虎は狐を見て逃げているのだと思い込み狐の嘘を信じた。という故事から、自身の後ろに力の強い者を連れて威張っているという風な意味の言葉になって現在も使われています。
虎の威を借る狐の文章・例文
例文1.彼はバックにヤクザがいると言っているが所詮は虎の威を借る狐だろう
例文2.父親が社長だからと威張っているが彼女自身に能力はなく、まるで虎の威を借る狐だ
例文3.虎の威を借る狐作戦で学校の同級生に舐められないようにしよう
例文4.僕は力がないので虎の威を借る狐のように気が強く優しい人と遊ぶようにしている
例文5.彼は自分が虎の威を借る狐状態であることに気づいていないようだ
虎の威を借る狐は後ろ盾があるから強く見えるだけで本人に力がないことを表すことわざなので、ネガティブな意味で使われることがとても多いです。
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虎の威を借る狐の会話例
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彼はどうしていつもあんな横柄な態度なんだ?
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彼のお母さんがこの学校の理事長なのよ。
ちょっと気に入らないと理不尽なことでも押し切って退学させられたり漫画やドラマみたいなことしてくるから誰も逆らえないの。 -
うわ、今時そんなやついるんだな。じゃあ目をつけられないようにうまくやらないと卒業できないかもなんだな?
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彼自身は成績も身体能力もたいしたことないのに、まるで虎の威を借る狐ね。本当嫌な年に入学しちゃったわ。
母親の権力という大きな後ろ盾のおかげでにいい気分に浸る学生の同級生の会話になります。
虎の威を借る狐の類義語
類義語には「他人の威光で威張る」「権威を笠に着る」などが挙げられます。
虎の威を借る狐まとめ
友人や家族など大きな権力を持つ人が身近にいると自分も同じだけ権力があると勘違いしているのか、相手が気づかないうちは交渉しやすいからか虎の威をかる狐と呼ばれる状態に甘んじる人は案外多くいます。後ろ盾となる人がすごいだけで、本人は大したことなかったりします。畏怖の念が強くなると騙されていても気がつかないというようなことも少なくないので、言葉や行動の真意を見極めて騙されないように気をつけましょう。