虚心坦懐(きょしんたんかい)
虚心坦懐とは先入観を持たずに、心にわだかまりを持たず、さっぱりとした素直な心で物事に取り組むことを指す言葉です。あれもこれもと心にわだかまりを抱えていると、雑念が邪魔して仕事が思うように進まないことがあります。フラットで平たい気持ちになりたいときに耳に挟んでおきたいのが「虚心坦懐」です。心のあるべき姿を説いた言葉ですが、どのような深い想いが込められているのでしょうか。日々のセルフマネージメントの、参考にしてみてください。
虚心坦懐の意味とは
虚心坦懐【きょしんたんかい】とは、穏やかな気持ちで受け入れることです。また曇りのない素直な気持ちで、話し合いや物事に臨むことを意味しています。うまく進めようと意気込むときこそ、緊張して思い通りの力が発揮できないこともあります。ラクな力の抜き方を教えてくれるのが、虚心坦懐です。
虚心坦懐の由来
虚心坦懐は「虚心」と「坦懐」の二字熟語が結びついた言葉です。虚心には疑うことのない、ありのままの気持ち。坦懐にはグラつきのない、平らなココロの状態があらわれています。2つの言葉の良い意味をあわせたのが、虚心坦懐になります。たとえば仲がこじれた相手と顔をあわせたとき「相手を打ちのめしてやろう」という虚栄心が強くなると、2人の関係性はさらにこじれることもあります。よい意味で気持ちを一度リセットにし、空っぽにすることから新たなページは刻むことができる…と教えてくれている温かい言葉です。
虚心坦懐の文章・例文
例文1.今まで色々ありましたが、虚心坦懐の気持ちで本日はやって来ました。
例文2.音信不通の息子から連絡があった、虚心坦懐の意気込みで会いたいと思う。
例文3.明日は初の商談だね、虚心坦懐の心意気でがんばってきなさい。
例文4.仲直りしたいなら、虚心坦懐を忘れないことが大切だよ。
例文5.御社との取引は虚心坦懐、前向きに取り組みたい所存でございます。
色々なシーンで参考にしたい、虚心坦懐のスピリット。心にある雑念を一度取り払うことで、仕事もプライベートも自分らしく進めるのかもしれません。
- [adsmiddle_left]
- [adsmiddle_right]
虚心坦懐の会話例
-
いよいよ明日は初めてのプレゼンだね。
-
そうだね!
今からすごく緊張するよ。 -
緊張しても明日は来るから、虚心坦懐の気持ちで臨むといいよ!
-
ありがとう!肝に命じます。
会話例のように、人に対してのアドバイスとしても使える言葉になります。
虚心坦懐の類義語
虚心坦懐の類義語としては「胸襟をひらく」「誠心誠意」「明鏡止水」「虚心平気」などがあります。なかでも明鏡止水は美しい鏡のように、一点の曇りもない落ち着いた心をあらわしています。
虚心坦懐の対義語
虚心坦懐の対義語としては、「疑心暗鬼」「猜疑心」「不信感」「幽霊の正体見たり枯れ尾花」などがあげられます。
虚心坦懐まとめ
虚心坦懐とは雑念やわだかまりにとらわれることなく、素直にのぞむことをあらわしています。気持ちが上を向きすぎたり、下を向きすぎたりすると人間関係もアンバランスになってしまうもの。嫌な気持ちを一度は忘れて、ホワイトの心を持つように努めると仕事もプライベートも自分らしく臨めるようになります。心が疲れていると感じたら、虚心坦懐を思い出して気持ちを整えてあげることもオススメです。